鎌倉ぶらぶら

人類はなぜ極端に走りがちなのだろうか、とか言いつつニヤニヤしながらいただくイワタコーヒーのホットケーキ! オーダーからたっぷり30分かかるのだけど、中庭を眺めながら焼き上がりをのんびり待つのもまた楽しい。はじめて頼んだツナトーストがびっくりするほど美味しかった。ピクルスとみじん玉ねぎがたっぷり入ってて。今度試してみよう。

鎌倉はどこ行くでもなく歩いているだけで時間が過ぎる不思議な場所。ちょいと雨に降られたりしながら、街をぶらぶらして、ディモンシュでコーヒー飲んだらすっかり日も暮れた。しかしディモンシュでオムライスを頼まずに去れるとはわたくしもオトナになったものよ…。(ホットケーキはわりとじわじわと満腹感が来ます)

江ノ電乗って、遠回りして帰る。

31st century rock!

日付を越えると同時にいろんな方法でたくさんのおめでとうをもらって、あたらしい一年のはじまり(電話の向こうのひとは気づいてなかったけどね…)。しかし、ことわたくしのまわりについては、mixiが息も絶え絶えなのを確認した…。朝になって出勤したら、すてきな絵本が置いてあってまた嬉しくなった。しあわせもんです、わたくし。

明るいうちにたっぷりお祝いしてもらったので、夜は一生に一度のお祝いをしに出かける。「ケーキ入刀をライトサーベルで…」と言ったらプランナーさんに断固拒否されたとか、「ウエディングドレスって、だってどれもスカートでしょ!?」は、もはや殿堂入りの名言。あれくらいさっぱりした心持ちで結婚してみたいわ…。とかなんとか言いつつ、たいへん幸せそうでにまにま。フォースとともにあらんことを。

30才を振り返るゼ!

10月13日恒例、誕生日を前にこの一年をふりかえるよ。

去年の誕生日に「30過ぎるといろいろ今までとは変わるよ…」なんて言われたものですが、喜怒哀楽のぜんぶが振り切れそうな年でした。

悲しい時には涙のひとつも出ないし、嬉しい時には言葉も出ないことを知った。怒りを瞬時にあらわすこともずっと持続させることも苦手で、かといって許すには結構時間もかかるもので。心がさざ波立ってることも多かったけど、それ以上に楽しい時間をあちこちで過ごしても来ました。ホント前厄怖い。からだ壊したりしなかっただけマシだと思えばいいか。

泣いたり笑ったりなんだかんだ言いつつも、一年が過ぎてみれば、"Everything In Its Right Place" なあんて言えるくらいにはなるものなのね。いろんな場面でそばにいてくれたひとたちに、アンダースローからの投げキッスを。

去年ぶわっと開けたドボク界隈への興味は、「見えてるのに見えてない」ものに焦点をあてるようなまちあるきと、ひいてはさらにそれと意識されることの少ない「まちづくり」界隈に収斂しつつあります。建築と都市計画、コミュニティデザインというとやや言葉が堅いけれど。結局どこまでいってもひとが好きなようだ。この分野をまったく学んでこなかったひととして、自分が何をできるのかまだよくわからないけど、長く関わって行きたい。

3月11日を境にして、何もかもが変わってしまったような気もするし、そうでもないような気がしている。生まれ育った場所がカッコつきの「福島」や「フクシマ」になってしまったことはとてもつらく悲しいことだけれど、横浜に住むわたしの毎日は表向き同じように続いていく。たぶんこれからもずっと。

春先からさまざまに感じた悲しみや憤りを忘れないように、でもそれだけにとらわれることがないように。真夏のアラバキで、サンボ山口くんが泣きながら歌ったこの言葉をことあるごとに思い返している。つないだ手を放さないように、大切なひとを大事に想いながら過ごす一年にしたいです。

「悲しみで花が咲くものか!」
あなたのために歌うのが これ程怖いモノだとは だけど僕等確かめ合う
今までの過去なんてなかったかのように
悲しみの夜なんてなかったかのように歌いだすんだぜ

ああ、例年にも増して抽象的な物言いになってしまった(ま、来年の自分へのメモですからね)。で、「31歳の誕生日にサーティーワンに行くといいことがある」っていうのは事実なんだっけ、都市伝説なんでしたっけ?

直島ぐるぐる day1

月曜の朝にふらふらと帰って来て、金曜の午後にまた旅立てるなんて! 夏休みはいいものだ。しかしこの日は折りからの悪天候、各地から羽田行きの便もなかなか飛べないくらいの豪雨。「使用機材はただいま徳島空港から飛び上がりました!」という妙なアナウンスまで流れるしまつ。飛び上がるって…。

映画「ターミナル」ごっこをたっぷり90分やって(前便の着陸から次の離陸まで、20分くらいだったんじゃないだろうか。整備のひとすごい)、無事飛べた。当たり前だけど、空の上はいつだって晴れてるんだよね。夕暮れていく空を眺めながら、とっぷり暮れた岡山空港まで。

一時間ばかりお待たせしつつも、夜は岡山のすてきな紳士方におもてなしいただく。はじめましてだったりそうでなかったりしたりつつ、たいへん楽しい夜でした。いつまでもおしゃべりしてたいひとたち。なに食べても美味しいお店だったのだけど、デザートがもう踊るほど美味しかった。またゆきたい、というかまたお連れいただきたい。楽しい週末のはじまり!

羽海野チカ原画展〜ハチミツとライオン〜

池袋のhttps://www2.seibu.jp/wsc/010/N000042727/1532/info_d_pv羽海野チカ原画展にゆく。入場に15分ばかり並ぶとは…。肉筆の絵が持つチカラってあるよなあ、やっぱり。

実はハチクロには完結以来すっかり手を触れていなかったのだけど、竹本くんの自転車が置いてあって、それを見た途端一気に引き戻された。あの物語はさまざまな面で、自分に近くて似ていて(そして決定的に遠くもあって)いろいろ思い出すのが辛かったりもするのだよ…。

ぼんやりと原画見てたら、小沢くんの「美しさ」が頭んなかでまわり始めて困った。「本当はわかってる二度と戻れない美しい日にいると/そして静かに心は離れていくと」まさに。ああ。

半分涙目でライオンエリアに。「おさんぽマップ」があって、ちょっと涼しくなったら三月町こと佃・月島エリアをぶらぶらと歩いてみたくなった。もちろん、千駄ケ谷も! こっちはまた違う意味でグッと来るんだよな。もっとつよくなりたい。誰かを大事にしたい。

会期も最後の方だったせいか、ずいぶん物販は減っていたよう。竹本くんのポストカードだけ買って帰る。行ってよかったな。きっかけをくれたひとに心から感謝。

焼肉小倉優子

待ち合わせ場所に行っても誰が来るのかわからない、という妙なあつまりで(見知った顔を見つけても「あれ?なんでここいるの?」とか言う)こりん星にゆくことに。

店員さんの語尾が全部「りんこ!」なのと乾杯のコールが「かーんぱいりんこー!(りんこー!)」であることをのぞけば至極まっとうなお店でびっくり。食べ放題が基本なんだけど、いわゆるお安いチェーン店より美味しいし何から何までコース内なので、アルコールを付けても牛角より安いくらいかも。

しかし、3万円越えのレシートに何も言わず印紙貼られたのにはちょっと笑った。そういう使い方ばっかりされるお店なのね…。焼肉ばっちり食べたくなったらまた行くかもなぁ。

ちなみに「ゆうこりん来たことありますか?」とバイトのおねえさんに訊いたら目を伏せられた。ああそう…。

西日本ぐるぐる day5

長い旅のなかで、唯一誰とも落ち合う予定のない日。(なんてしあわせな旅だったんだろう!)とは言え、行き先などぽつぽつつぶやいていたら、広島ゆかりの人がいろいろとおすすめしてくれたので、結果的には一番騒がしい一日だったかもしれない。市電の一日乗車券買ったあとで、船まで含めたフリーパスの存在を教えてもらったのもいい思い出(ほろり)。

広島駅にいったん荷物を預けて、おそい朝ごはんは昨日教えてもらったカフェ43へ。かわべりでオープンテラスでふわふわのホットケーキって眩暈がするほどしあわせ。ていうかここ、上がホテルだったのね。広島の川は、橋の上に立つと驚くくらい涼やかな風が吹いてくる。都市の真ん中を流れていながら、水との距離がずいぶんとちかい感じ。

路面電車に乗って、コトコト宮島へ向かう。あるところから専用軌道になって、一気に本気出して走り出すのがかわいらしい。すんごい揺れるけど…。ゴトンと揺れて前を向いたら、ちらりと海が見えて一気にテンションあがる。そのままわくわくとフェリーに乗り込んで…。

見えた!

着いた!

触った!…潮の干満ってこんなにダイナミックなのかと思い知らされる次第。(1枚目と3枚目は1時間も経過していないはず)境内全体がヒタヒタとしてるところも見てみたかったんだけど、この迫力はすごい。自重だけで立ってるっていうんだからまたすごい。

建立の経緯とかまるで知らなくても、なんてダイナミックなアトラクション作ったのかと恐れ入る。21世紀になっても老若男女大フィーバーですよ。場所が場所だけに、それなりの間隔で建て直しているそうだけど、こんなに立派な樹どこから探してくるのかしら…。

いかにも古風な観光地然としたところを、ひやかしながら歩くのって好きだなあ。杓文字を真剣に選んだり、お薦めされたお店を転々として紅葉饅頭を選んだりする。(藤い屋を推してくださる方がとても多かったのだけど、たしかにこれが一番シンプルで美味しかった。パッケージデザインもキュート!)

シカにも遊んでもらう。確かに奈良の鹿より美人が多いかもー。

瀬戸内の海はぼんやりとして静か。海辺でもっとゆっくりしたかったな。帰りの電車は、少し潮っぽい香りがして、ちょっと浮かれつつも気持ちよく疲れていて、小田急江ノ島線をちょっと思い出す(ぐっすり寝た)。

おみやげをあれこれと買い込んで、お薦めどおりむさしのおにぎり弁当を買って(これが地団駄踏むほど美味しかった。なんの特別な感じもしないのに!)、高速バスに乗り込む。「気をつけて帰りんさいよ。またお正月待っとるよ。」というコピーが、ちゃんと広島弁のイントネーションで再生されるくらいにはこの街に慣れた。また来るけえのう。(いや、正月こそは福島に帰らなくちゃだ…)

しかしながらもう高速バスには乗らないとここに記そう。ただでさえ12時間かかる遠路であるのに、途中滋賀の土山SAで休憩の折り、時間になっても返ってこないひとがひとり。結局1時間待って、荷物も携帯も積みっぱなしで出発する(!)というハプニング。彼はあのあとどうしたんだろうか。どういう可能性を考えてもちょっとぞっとして、「ほら、お盆だしね!」と軽口を叩くのが精いっぱい。旅の最後にはパンチが利きすぎてるぜ…。