29才を振り返るゼ!

"Don't trust anyone over thirty!" などと嘯けるのも本日限り。

ふてくされてばかりの10代を過ぎたけど、分別はつかないままに年をとり」、「自由の意味さえも履き違えていたTwenties」も、もう終わりです。つうか「石田ショーキチ離婚記念盤」ことスクーデリアの"Wine, Chicken and Music"って、氏が29の時の作品なのね。あの頃の彼に追いついたと思うと非常に感慨深い。…いろんな意味で泣けるなあ。というわけで、日をまたげば「Don't Trust!」と言われる30代に突入。

10/13の恒例、この一年を振り返るにいちばんのトピックは「カタカナドボクにハマる」だろう。というか今年はホントこればっかだな。去年の4月にこんなクールなこと言ってたのが信じられない。ここからさらに年明けまでインターバルがあって、あとは転がり落ちるままに工場(中からも外からも)・ジャンクション・トンネル・橋・高架下建築・地形・地図・都市河川・街づくり・都市計画あたりに夢中になっていく、と。ことあるごとに新しい視点が増えていく体験はすごく新鮮だし、こういうところに集まるひともたいへん魅力的。まだまだ学ぶべきことはたくさんある。

夜遊びすることはめっきり減りましたが、音楽への敬意と愛情はかわることなく。いくつかのバンドのライヴフォトを撮らせてもらうようになったのはわりと大きな変化かもしれない。その場限りの音と空気をかたちに残すしごと。人生の半分以上どっぷり浸かった空間だけど、またちょっと新鮮な関わりかたができて、面白いのです。

「どうぞこのまま変わらぬ日々を」なんて願った年にはろくなことがなかったので(わはは)新しい1年も、ステップ軽くエキサイティングな日々にしたい。音楽まわりで、ドボクまわりで、あらゆるかたちでお付き合いしてくださるひとびとに心からの感謝を。「じゃ、またね」って言葉を交わしたきり二度と会えなくなったひとが今年はちょっと多すぎるから、会いたい人にはいつでも会いに行く。会いたいってちゃんと言うようにする。

10代前半から「30になるまでは好きなように暮らすからほっといて」と両親に宣言していたのですが、「30」を「40」に訂正することをここに慎んでご報告したい。10代のころに30代がこんなに自由で面白い年代だなんてしらなかったもんなあ。ぐっと踏み込んだバネで飛ぶまでは、どうぞ勘弁してください。「ぼくの事はぼくにしか歌えない」からね。