Prove Yourself


本当に大事なものは「折れない心」です。
それを踏まえて、自分の「未来」や「目標」に対して最大の投資をしてくれるのは、他の誰でもなく自分自身なのですから。
THE JETZEJOHNSON藤戸じゅにあ氏が、MARQUEEにて連載中の「料理の別人」、今月は「芸術家志望はバイトか就職か(完全版)」というお題。

「選択の余地があるなら就職してきちんと稼いで足場を固めて夢を追え。バイトって身分に甘えるな。必要なのは時間じゃなくて信念と決意だ」という、彼の論旨の是非はともかくとして(彼はそれをきっちりやり遂げて、リーマン→ミュージシャンに転職できたあまり多くない人のひとりだ。インディレーベルにさえ所属したがらなかった頃にかなり熱量の高い話をしたことがあるので、彼がこういうことを言うのはとても得心がいく)、自分にいちばん投資できるのは、自分以外の誰でもないって指摘にちょっとドキッとさせられた。形あるもの/ないものに関わらずね。

「夢を追うために、食い扶持を稼ぐための仕事をする」というのは、自分のまわりの(主にミュージシャンの)人を見るにとてもリアルな生き方なんだけれど、「仕事の学校」の時はなかなか肯定してもらいにくい生き方だったのよね。働く事そのものが自己実現である、というのはとても美しいし、自分もそうありたいとは思うけど、それだけが正しいわけでもない(まあ、こどもを相手にする、という時点である程度のコントロールは必要かもしれないけど)。難しいもんです。

でも「今の自分に自分は投資したいと思えるかい?」ってのは常に意識したいなあと思った。自分にぜんぶ賭けられないようじゃ、誰かに手を貸してもらうなんてできないよ。