THE JETZEJOHNSON oneman at LIVE SQUARE 2nd LINE


2nd lineは高架下(!)の小さなハコ。251の縦をフロアがフラットな部分/横を柱の幅で切り出したくらいのイメージ。最終的には120,30は入ってたかな。開演前のフロアからはものすごい期待感と緊張感と音を渇望する気持ちに満ちていて、一曲目の最初の音が鳴った瞬間、圧縮された空気が爆発したみたいだった。他の誰でもなく、あの四人が鳴らす音こそが今のザ・ジェッジジョンソンなんだ。トリプルアンコールまで含めて全19曲、2時間ちょっと。早いけれど、不足の全くない最高の時間でした。

セット書き出してみると、見事にセグメント分けされててニヤリ。燃えあがれロック魂→重低音エレクトロ→リリカル藤戸炸裂歌モノ→オトメ藤戸全開歌モノ→ゴリゴリダンスチューン→轟音ロックでシンガロング!と。Discoveriesのワンマンと比べると、メロディアスな歌モノの比重がずいぶん高まった気がする。それでありながら、振り上がる拳の数も断然増えた。相反するようだけど、どっちもジェッジの持ち味なのよね。
しかしクラウディだのディーヴァだの太陽の帝国だのを入れてくるとは思わなかった。太陽の帝国なんて、もう10年近く前の曲じゃないかしら。それが今の激ロックモードにぴったりハマって見えるのが面白い。むしろ5年前にこの曲やったときってどんな雰囲気だったのかがもう思い出せないや。

12WIRES一番の化け物はCONTINUE?だった。「ライヴ前のSEとライヴラストの曲として演奏して行く予定です」っていつだかの別人に書いてあったけど、ほんとうにライヴだと別物。開演前に音源を聞いてるから尚のこと、圧倒的な音圧で畳み掛ける生音に圧倒される。こんなんで“please press enter key”なんて言われたら一も二もなく連コインですよ。そう思ってたのはたぶんみんな一緒で、アンコール三回も引きずり出したけど。


opening: CONTINUE?
Pixelstorm / HEADLINER OF THE YEAR / 陽の当たる場所へ / for the Right time
Vivas the RIOT / Terminal Breakdown / Vitalogy
LOUDER / 20miles / 百年の花
Tide of Memories / Cloudie the Cooker on Fire / Diva / Pizza
CONTINUE?
en1: 02mixedLouder / Dancetek
en2: 太陽の帝国(いっぺんやりなおし)
en3: Buskes
ここ数回口が酸っぱくなるほど言っていた「Dancetekが遅い件」ですが、もしかして12WIRESの楽曲が早すぎるから相対的にそう感じるのかもしれない、と思いました。いやそれでもこればっかりは元の軽やかさに戻らないもんかなあと願うところ。あと、20milesのAメロみたいな、抑揚の少ない低音域のヴォーカルがこもるというか拾いきれてない感じがちょいと惜しかった。PAのせいなのか立ち位置のせいか。

初めて行ったハコなので簡単にメモ。福島駅からは改札左手(ミスドがある)から高架をくぐってすぐ角をまがって高架沿いにまっすぐ、5分もかからない。ロッカーは受付後にちいさいのが100円。50個くらいはあるか。メインのスピーカーが天釣りなので、あんまり前に行くよりも、中程より後ろの方が音のバランスがいい(とかいって終盤はだいぶ突っ込んでしまいましたが…)。

「また痩せました。いま41kgです。(客席から悲鳴)…女子、がんばれ」っつー全女子の9割がたを敵に回す藤戸MCに動揺。41て。中身ちゃんと詰まってるのかしら。今日は終始ご機嫌なご様子でした。ていうか、表情がずいぶん柔らかかったな。そしてまっすぐ前を見据えてうたうようになった。こちらにも、がっちり届きます。

MCにもあったとおり、大阪男子は元気よかったなあ。藤戸氏の好みらしいです(ええと…)。さんざ「ゲイじゃないです!」とか言いながら「行くぞー、男子!」って煽りヒドい。そのあと「行くぞー、女子!」て言ってくれるなかたん素敵。

てなわけで、結局は大阪特有の熱気なのか、12WIRESという作品の効果なのかわからないけれど、今までのジェッジとは格段に放出された熱量の違うライヴでした。このテンションがリキッドでも感じられればいいな。楽しみです。