陽のあたる場所へ


過日ピェンローにした白菜、実はまだキッチンの片隅に残っていたのですが、そろそろ食べねばとつつんだ新聞紙ほどいてみてびっくり。おまえはラピュタか!

日持ちがするようにぺりぺりと葉を剥がして食べていたのですが、芯だけになった株の根元から新芽が出て、光の射す方にぐいぐい伸びてた。「このまま適切なペースで食べれば永久機関!」なんてばかなことを一瞬考えた。いただいたのがすでに半月以上前のことなので、大地から切り離されてからはどれくらい経つものやら。生きてるなあ。タフだなあ。

以前岐阜の養老天命反転地で、水平も垂直も一切ない建造物の群れに五感をぐらぐら揺さぶられた時に「ほら、草木は天に対して垂直に伸びてるよ」と言われて、そこを頼りに感覚を取り戻したことを思いだした。人工物は結局自然の力にはかなわないのかもしれん。最近なぜか三鷹の天命反転住宅の話題をよく目にするけど(なんかあったの?)また養老まで行きたいなあ。あの過疎っぷりと異形ぶりがたまらない。

というわけで、八宝菜にして美味しくいただきました。ごち。