THE JETZEJOHNSON “Plug-In Wires” tour at Liquidroom

トリで21:00過ぎスタート。DJがART-SCHOOLの木下くんで、転換中にスマパンだのかけるので無駄にテンションがあがってしょうがない。マスクしてたら「目が死んでるけど、平気?」とか言われるくらいだったので、前ブロックの一番後ろ、ちょっとシモテ寄りのゆるスペースでのんびり見る心づもり。

…むーりー!高さを生かす照明と、一発目 “Quadra” で完全にスイッチオン。誰だマスクなんてしてるヤツは!(ばか)リキッドくらいのステージ高だと、フロアの真ん中あたりが一番見やすいのよね。今日は3+1なフォーメーションだったので、ジュンがあんまり見えなかったけど、ガンガン前に出てくるなかたんに煽られるようにフロアの熱も上がる。

前半の、重ためエレクトロですっかり脇腹が痛くなるまで踊り倒す。ひさびさに前方のお客さんがいっぱい見える場所だったのだけど、前方はロキノン的タオル巻き縦ノリの若者たちがすごく多くなったし、後方はやたら踊り慣れた人たちが縦だろうが横だろうがご自由にって感じで踊ってる。そして、みんなちゃんと曲を知ってブレイクのタイミングもわかってんのね。ゾクゾクするわ。この曲たちが初めて披露された10ヶ月前の(そう、あのQUEワンマン!)、微動だにしないフロアを思うとなんだか勝手に感慨深くなる。ジュンのバスドラに弾かれるようにフロアが揺れた。
ひたすら畳み掛けておいてMC。「ザ・ジェッジジョンソンでございます」と、いつもどおりの名乗りと実務的なリリースの告知をしたあとに「最近僕ツンデレ扱いされるんですよ」て。藤戸おまえ何を言い出す…。「ツンケンしてるってよく言われて。『踊りたいヤツは前へ!』とか煽っといて『…帰っちゃうの?(可愛い声)』とか言えばいいんですかね?」て。腹抱えて笑う。自ら「シネエエッッ!!」って突っ込んでたけど。おお、それでこそじゅにあ。まあ、そういうことばっかりしてると腐なひとがいっぱい釣れちゃうよ! いいけどさ(え)。

苦笑まじりの雰囲気をガラリと入れ変えるように「歌モノを、届けます」と。ステージの上から歌モノ、なんて便宜的なカテゴライズを自分で言うなよと思いつつ、その声の強さにばっちり撃ち抜かれる。初めて聴いた時に「クラリネットみたいだ」と感じた彼の声が(ちゃんとやってる人には怒られる比喩だとは思うけど。リード楽器の持つあの硬質な響きがね)、今やふくよかに共鳴する弦楽器のように聴こえる。こんなにも変わるものなのね。“Tide Of Memories” は後方から煽られるような照明がよく似合うなあ。ジャケットの色味に近い、深いグリーンと、力強い生色のバランスがとても美しかった。

終盤はもはやお馴染みの新曲ふたつ。ヘッドライナーは先週とアレンジが変わってた気がするな。じゅにあも一応ギター持ってたし、壮一さんのLEDエフェクトもなし。サビの掛け合いで、壮一コーラスと同じラインをなかたんが弾いてることに気づいたりとか。この曲、まだまだ化けんだろうなあ。

今日のセットは先週の木曜と比べると1曲変わっただけなんだけど、なんだかDiscoveries納めというイメージのするセット。そう、次回のライヴからは全部「旧譜」になってしまうのよね。嬉しくもあり、ちょっとさみしくもある。あ、あと、今日もDancetek遅かった!どうかBPM136ぐらいでお願いします! 跳ねた足の持っていきどころがないのね。そんなに高く飛べないのね…。

Quadra / Terminal Breakdown / 02mixedlouder / Dancetek
Tide of Memories / 陽のあたる場所へ / HEADLINER OF THE YEAR

今日の客入りは多く見積もっても4割、1割は関係者的たたずまい。(対バンの色味が揃ってる割にはガラガラだったなー。残念)彼らは3月のリリースと3月のツアーを経てまたここに帰ってくる。2ヶ月後、きっちりこのハコ埋めやがれよ? とややツンモードでリキッドを出たのでした。まあ、本気で大阪ワンマン行きそうなデレっぷりもありますが。なんにせよ、ひとつのステージも見逃したくないと思える風が吹いてるのは確か。うまいこと、飛んでくれよ?

(お気づきかと思いますが[jetze]カテゴリ出来ました。わはは)

12WIRES(初回限定生産盤)(DVD付)

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