西方浄土への旅 2(大阪→徳島)


大阪についた頃から本格的な雨。ぎゃっ。さくさくと乗り換えて15時には万博公園へ。太陽の塔は今年も雨降りねえ。残念。お祭り広場を水しぶきを上げながら走り抜けて国立民族博物館へ。年に二回も来られるとはなかなかよいぞ。世界史担当の同行者を野に放って、企画展からのんびり見て回る。

みんぱくは、なんというか説明が少ないのが好き。多くの展示はケースの外にあるし、さらに触っても良いように展示されている。美術性とか希少性よりも、「こういうものがある」という現物の強さみたいなもんを見せつけられる。展示だけで体系的な知識が得られるわけではないので、そこから/そのまえにどんなをしておくか、というもの大切なんだけど。


企画展の「こどもとおとなをつなぐもの」がよかった。次代を担う子どもたちに、大人はどんな思いを込めてものを贈るのか。こないだの「贈与」話と折り合わせて非常に興味深い。展示のいちばんはじめが「まずはじめに贈られるのは、名前です」というのもいいじゃないの。

世界中のあらゆる地域からものを集めているので、その時々の自分の関心にあわせてまったく違った見方が出来るのも面白いところ。こないだ行った時は西アジアの民族文化あたりを気にしていたし、今回は「世界の神々」だとかそんなゾーンばかりみていました。分かりやすいなあ。閉館時間まで居座って(二時間以上は持たない、ここ。魂抜かれます)ショップで買い物をして帰路につく。雨にしとしと濡れる太陽の塔ともお別れ。

千里中央まで戻ってきて、冷えたからだをあっためるためにたこ焼きもぐもぐ。トローンとして美味しいんだけど、猫舌にしてみれば地獄の有様。はふはふ言いながら食べる。梅田のバス乗り場まで行って、ふらっと見かけた鉄板やに「50分で出なくちゃ行けないんだけど美味しいもの食べさせてください!」といってあれこれいただく。これが大当たり!梅田三番街のバス乗り場の奥にある食べ物街にあるので、お近くの際は是非どうぞ。なまえわすれちゃったけど…。

高速バスは二時間半。壇ノ浦レポートみたいな目には遭わなかったけど、途中で車窓の明かりが全く消える数十分があって怖かった。あれはほんとうになにもないのか、なにか覆いがかかってるのか。たぶん後者の海風よけかなあと思うんだけどほんとうに驚いた。夜っぴてあの道を疾走するドライバーの心の平安が心配です。

徳島に無事到着、今日のお宿は一泊3000円!トイレバス共同、フツーの六畳間でした。アオキハイツみたい。夢も見ないくらいぐっすり。