斜陽教科、情報

みんな、何教えてるんだろうなあ。ホントに。

 無許可での授業が目立つ教科は、03年度に必修になったばかりの「情報」だ。もともと免許を持つ教員が少ない上、持っていても大学受験のために他の授業に駆り出されるケースもあった。
 福井市内のある県立高校では、情報の免許を持つ教員が2人いるが、実際は数学だけを担当。週2コマある情報のうち、1コマは他教科の14人が交代で指導に当たり、もう1コマは受験対策のため理科や数学に振り替えていた。「情報という教科に対する認識が甘かった」と校長は話す。

ま、サモ・アリナンズな記事。2003年度、必修化2年目、養成過程完成-1年目なのにあれっぽちしか求人がなかったんだから。
情報の免許のみで公立の採用試験を受けられるのは静岡・埼玉・沖縄のみ。ほかはまるで採用がないか「理科と情報」「数学と情報」て抱き合わせ採用。福島県教育委員会では履歴書も預からない、と(この時点で実家に帰る、という選択肢は嬉しくも消えました)。

首都圏の私学でうちの大学に求人票が来たのは3校、私学適性検査も試験自体がなし。あんまりに少ないので、北海道or京都のどちらか勤務、という博打採用にも手を出しそうになるくらいで。まさに「情報という教科に対する認識が甘い」学校だらけなんだろうなあ。確かに情報系のコースでもない限り、最大でも1年生のクラス数×2コマしか授業を持てない教員を専任で取るってのは度胸ある判断だろうけども。それにしたって。

あれほど勢い込んで必修化したのに現状がこんなんだと、冗談じゃなく次の指導要領改訂で消えそうだわ。必修じゃなくなったら間違いなくクビが飛びそうですけど。ま、学校司書あたりで置いてくれるんならそれでもいいかもしれない。