あたらしい教科書シリーズ

外食 (あたらしい教科書 7) 音楽 (あたらしい教科書 8)

二冊まとめて模試の間に読破。うん、どちらもよい本でした。相変わらずポイントを押さえたよい編集だと思います。

「外食」はレストランを選ぶところからお店を出るところまで。各国の料理の特性とか固有のマナーなども含めてひとつづり。ただ、同様の本はゴマンとあると思うので、「この本をイチオシ!」て訳でもないかも。あたらしい教科書シリーズにしては珍しく、書き手がずっと同じ人なので、とても読みやすくまとまっています。

「音楽」は、20世紀の音楽の流れを、代表的な固有名詞でつづっていくもの。固有名詞のチョイスには賛否両論あろうけれど、切り取り方でいかようにも姿が変わり、いわゆる「正史」が存在しない近代音楽史としてはとてもよくできてるのではないかなあ。自分の知識がいかにロックより/UKよりなのかを思い知りました。挙げられている音源の多くがiTMSで視聴できるのもよかったな。いつもだいぶ偏った使い方をしているけど、想像以上に手広いジャンルを押さえてるのねー。

今月刊行の「コンピュータ」も楽しみです。監修が山形浩生って!80年代後半からコンピュータまわりの話題をうろうろしてると、絶対に離れられない名前であるわけで。「あたらしい教科書」のトーンでどうまとめてるのかがとても楽しみ。編集は今のわたくしが、唯一名前を気にしているフリー編集者である仲俣氏だし。勢い込んでトークショーも予約してしまいました。わくわく。