最近読んだ本
わー、夏休み以降更新してない!確かに忙しくて本を読む間もなかったんだけど、こんなに空けてしまうと記憶からも消えてしまうわ…。覚えているもの(=印象的だったもの)だけでもメモしておこう。
- 日の名残り (ハヤカワepi文庫) / カズオ・イシグロ
- 遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫) / カズオ・イシグロ
- わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワ・ノヴェルズ) / カズオ・イシグロ … 夏の終わりにまとめて三冊一気に。翻訳ものはほとんど読んでこなかったんだけど、とっぷりとハマりました。どの作品も時系列に沿ってでものがたりが進行するのではなく、回想と現在を行ったり来たりして進む。その手法と語り口の上品さがあいまって、物語全体がとても整理されてスマートな印象を受けるのです。日の名残り (ハヤカワepi文庫) は語り手が老執事(!)なせいか、特にそれが際立っていてうつくしかった。
- 流星ワゴン (講談社文庫)/ 重松清
- その日のまえに / 重松清 … 来月の末に講演会でお招きするので,じつは全校をあげて重松モード。その波に乗って、大量に図書室から借り出して濫読中。この辺の作品は、ナイフとかビタミンFにあった discommunication の怖さは少し影を潜めて、もっと丁寧に家族のつながりを描いていて心がざわつく。自分もいつかこういう思いをする時が来るのだろうな。
- 不可能な世界 Impossible World / ブルーノ・エルンスト … あれ、amazon切れだ。ヴィレッジ・ヴァンガードに山積みです。エッシャーとかペンローズに代表される非成立図形の研究書。たくさんの作品と図版を引いて解説してあってわかりやすいです。Bunkamuraのエッシャー展、たのしみです。