藤幡正樹:不完全さの克服 at Center for Contemporary Graphic Art


めずらしく親子三人でお出かけ。なぜこんな素敵なギャラリーが須賀川に!(そしてなぜ高校時代のワタクシはこのギャラリの存在を知らなかったのか!)というDNPが母体のCCGAに。今期の企画展はなんと藤幡正樹。彼の作品は好きだったりそうでなかったりするんだけど、彼が口にするコンセプトであったり現実/非現実とかアートの定義だのはとてもすきなのよね。

今回はメカものにまったく疎い母親にBeyond Pagesを見せる、というのが目的だったかも。あれは万人でも楽しめる≒受け入れられるもんかな と。なかなか興味深いリアクションをなさっていたので、ほほう、と思ったり。触るにあたって自由度が低いあたりはご不満のようだったけども。かの作品はもう10年も前に作られたもので、同じコンセプトで今焼き直すとしたらどんなものになるのかなあ、と考えてみたり。こういうシンプルな作品はとても好き。モレルのパノラマをじっくり見られたのもよかった。こんだけの処理がリアルタイムでできるもんか。

他に来客がほとんどいない(どれくらいの田舎かというと、隣はゴルフ場ってなくらい)ので。入館料300円でじっくり好き勝手に遊べたので満足。ほんとに、なんで、こんな田舎にあるんだろう?