奥多摩の旅二日目


翌朝は台風一過の快晴。フィトンチッドよ、マイナスイオンよ、オラに元気をわけてくれ!

…アホなことをいいながら朝ご飯の支度。昨夜もんでおいたキャベツとキュウリの浅漬けと,チャーハン(保温にしておくの忘れたので)とベーコンとスクランブルエッグ。しっかりキッチンがついているので、キャンプとは思えないしっかりあさごはん。森が水を貯えてくれるからこれくらいの雨なら川は大丈夫、と言われたので釣りに出かけることに。二泊三日のよいところは、丸一日うきうきわくわくして過ごせるところよねー。

先に日原鍾乳洞へ。最寄りの観光スポットなのだが、かるく50分ばかり走る。しかもその半分くらいはすれ違うのもやっとな隘路。こんなところに道を造った先人に心からの賞賛を。ホント怖かったよ…。

夏休み中の週末は相当混むようだけど、早めにいったこともあってがらがら。案内図を見るとかなり広くて、看板の作りや文面が古めかしい感じもすてき。通年平均気温11度ということらしく、洞窟の入り口からは冷気がひやひやと。鍾乳洞というとあぶくま洞のイメージしかないので、黒曜化してしまった内部はすこし地味に映るのだけど見応えは満点でした。雨が降った直後なので、水琴窟が綺麗に鳴っていたのもよかった。新洞はちょっとありえないくらいの高低差(つづれおりの階段を先に降りていった人に足首をつかまれるくらい!)でかなりの本格探検。しかしこの鉄材、どうやってはこんだんだろうか…。

少し下った日原渓流釣場で釣り。「釣らないと晩ごはんないわよ!」とはりきったもののぜんぜん釣れません…。管理釣り場で、わたくしたちが着てすぐにバケツ一杯放流してくれたのにな…。やっとヒットしても釣り上げる前に逃げられたり、やっとキープしても網から逃げられたり(!)と大苦戦。

みかねた地元のおじさん(彼らは当然ながら爆釣)がポイントを教えてくれる。5人で3竿借りて釣っていたのだけど、「俺,はらわた出してくっからよう、あのおじさんの真似してな?」と竿を貸してくださる。途端にヒット。わー!ブドウ虫すごい。じぶんたちが釣った分もすこし分けていただいた。その場でさばいて(おじちゃんは鋏も貸してくれた)たっぷりの塩と氷でクーラボックスに。魚の扱いはわりと得意だけど,流石に生きているままさばくのは初めてかも。ごめんね、美味しくいただくからねえ。

思った以上に釣りに夢中になってしまって(また腕が焦げた)結構いい時間。帰り際に温泉によって、閉門前にふるさと村に帰る。明るいうちに火をおこさないと!と慌ててバーベキューの用意。お昼ごはんも食べ損ねていたのでちょうどいい。さっきのレインボーも焼き網に。「まさにいただきます、だねえ」といいながら。身がほろっほろで美味しかった。

バーベキューを片付けてもまだ19:30。国立公園内なので花火はできず、満腹のおなかを抱えてしばしごろごろ。熟睡してしまう人を置いてまたもナイトハイク。明るい月が昇る前にまた星を観察。目が慣れてどんどん星が増えていくのが心地よい。いったん戻って、寝てる人が置きだしてきた頃にもう一度。みんななんだか楽しくなってきちゃって、いきなり側転したり踊りだしたり。自然のパワーを受け止めすぎてなんかあふれてるかんじ。「まさにナチュラル・ハイ!」という問題発言も飛び出したり。

探検して川で遊んで釣りをして,バーベキューして虫を探して星を見る。まるで「ぼくのなつやすみ」みたいな一日。