田中家 / 楽町楽家


二日連続で町家にお邪魔する(昨日のお宅のお隣さん)。楽町楽家というイベントにあわせてのオープンハウス。ふつうに暮らしている町家に入れる機会ってそれほどないはずなのに、なんだか稀な二日間。

お邪魔したのは「田中家」さん。現役の町家としてはかなり有名な存在らしく、「美の壺」に出てたり、雑誌の表紙になったり、暮しの手帖の取材が来ていたりするようなところ。もともと大工の棟梁の自邸として作られたらしくかなり手が込んでいる。かつては土間だった水まわりを、いまの暮らしにあわせて床を上げた以外にはほとんどそのままなのだそう。構造上はいらない梁に、明かり取りの窓からこぼれる日差しがもうたまらん。ここの台所に住みたい。

「町家暮らし」って、漠然とした憧れとか、不便を工夫で乗り切るとか、ノスタルジーとか、そういうところでばっかり語られている気がするんだけど(外から見てるとなんとなく、ね)この二日でお邪魔したお宅はどちらもふつうに楽しく暮らしてた。思ってたより広いし。和風のつくりだからこその自由さもあるし。ちょっと見る目が変わりました。ダンメン以外にも見るところたくさん、京都の町。