西日本ぐるぐる day4

三日間居着いたホステルロクヨンともお別れ。適当にかまったりほっといたりしてくれて、ユルくて居心地のよいお宿でした。洗濯出来る時間が短いのが唯一の難点(えー)。誰かと来る時には個室にも泊まってみよう。ひとりならドミトリでじゅうぶん。

そして向かうは広島。3日前に通り過ぎたのにね…。新大阪駅で待ち合わせたせいもあってか、移動の続きというよりも「旅の中の旅」みたいな気分。別に大阪に戻ってくるわけではないんだけど。ひょいっと行く、ぐらいの気分だったけど案外遠い(おい)。

べつにテツではないけど、都電荒川線貸し切ってのDJパーティを10年やるくらいには路面電車が好きなのです。ほとんど初上陸の広島(前回はCave-Be及びその周囲500mくらいしか行ってない)、市電職員の人さばきの上手さに感服。

原爆ドーム原爆資料館とめぐる。なにがあるか、どんな展示がされているのか、頭ではわかってるつもりだったけど、ちょっと軽い気持ちでうっかり来過ぎた。ほんの小さい頃に、石段に焼き付けられた人影のパネルを見て夜も寝られなくなるくらい怖がったこととか、いろいろ思い出したりもした(あの頃感じた怖さと、今この歳になって感じるそれはずいぶん違う)。きつい夏の日差しと蝉時雨、全部あわせて忘れ難い時間。ひとりで行かなくてよかったな。

それでもおなかは空くのである。八昌でえびいかスペシャル!粉モンてよりは焼きそばみたいなかんじ。これが広島の本場ものであるか…。

アストラムライン乗ったり、街をぶらぶらと歩きつつ(見知らぬ街をただ歩くだけでいくらでも楽しめる、というのはなかなかいい趣味を持ったと思う)本日の目的地、京橋会館へ。昭和29年竣工、ロの字型(!)の集合住宅。この秋に取り壊しが決まっているものの最後のお披露目とのこと。失われる知らせがきっかけで存在を知るというのもなかなか淋しいものがあるけれど、いわゆる「51C」以前の集合住宅を見られるならば、と。

中庭はゆがんだロの字。道路に面して外向きに出来ているまちに気づかぬうちにすっかり慣れてるので、とても不思議な感じ。閉じてるようで開けてるようでとても静か(それは住人がもうほとんどいないせいもあるかもしれないけど)。

屋上の物干し場からの眺め、すてきー。竣工直後はダントツに高い建物(4階建て)だったそう。

間取りを見たり廊下をぶらぶらと歩いて、あらゆる建物は使われることで息をするのだと感じた。この週末はイベント開催もあって、わいわいと賑やかしくしていたのだろうけど(テラスからのアカペラコンサートはなかなかに素敵でした)、また明日からはひっそりと息をひそめるのだろうな。

たくさん歩いたので(ので?)美味しい煮付けとかお刺身とかたくさん美味しくいただく。おゆうはんの当てにしてた界隈がまるごとお盆休みだったので(そして再開発計画が決まってるようなので!)、はやいうちにまた来なくっちゃな。ほろほろ酔って、最終の新幹線に手を振っておわかれ。

「起きて半畳、寝て一畳」とは言えども流石に「アウトバス・5平米」はないわ、という貴重な知見を得た夜。なんていうか合宿小屋みたいなホテルだった…。