西日本ぐるぐる day3

「あさごはんまでにいらっしゃいな」ということで、早起きして京都へ。春に京都にお引っ越しした友達の家に、半分仕事半分遊びでお邪魔する。烏丸御池から徒歩5分ってどういうこと…。すてきなおうち。おちびさんも覚えててくれてよかった。のんびりと朝ごはんをいただいて、お困りごとちょちょいと解決する。意外な人の意外な近況を聞いて爆笑したり。今度はもっとゆっくりきます!泊めてもらいます!

お昼過ぎに梅田に戻ってきて、待ち合わせ(なんか、こっちに住んでるみたいな気分)。美味しいラーメン食べて、堂島ビエンナーレにゆく。橋を渡ってる時に桟橋から出て行ったの、御船かもめさんの船っぽいなあと思ったらやっぱりそうだった。しかも友達が乗ってた!なんだかんだでいつも都合が合わないので、今度来た時には乗りたい。

堂島リバービエンナーレ、ひとつひとつの作品は好きなものもたくさんあったのだけど、全体を束ねるコンセプトが見えなくてなんか釈然としない。「アートと建築」って、それ世の中のだいたい全部じゃないですかね…。杉本博司永山祐子「NO LINE ON THE HORIZON」はとてもすてきだった。そう、U2のあれですよ。

あと、震災に関わる作品がいくつか出品されてたのだけど、強烈な違和感を感じた。ものを表現するひとがあれからなにも感じないわけはなくて、それを作品にするのは至極当然だと思うんだけど、「ひとひとりいなくなった南相馬で点滅し続ける信号機」の映像を「作品だ」と言われてしまうと、なんだかとてもつらい。自分の生活と地続きであるはずの福島の風景が額縁に入れられちゃってる、という若干ナイーブな感じようかもしれないけど。むつかしい。

大阪歴史博物館の「民都大阪の建築力」も見に行く。公会堂のコンペ図面ぜんぶ残っているのに驚いたり、無くなってしまった建物の意匠の細かさに驚いたり。建物の在りし日の姿を思い描けるともっと楽しそうなんだけど。建築にあんまり興味のなかった古いビルのオーナーが、まわりに焚きつけられて保存活動に動き出す、って話を聞いてなんか大阪らしいなあと笑ったり。閉館ギリギリまで粘って満喫。

時間も半端だったので、現存する世界最古の鉄骨鉄筋コンクリート建造物を見に行く。…大坂城がそうだとはしらなんだ。近くで見るだけ、と思って行ったら夜間開館延期中!なかの展示もじっくり見られた。大坂夏の陣とかほぼスルーですけど。三度にわたる建造の歴史のVTRがとても面白かったのでおすすめ。

ぐるぐるまわって降りてきたらびっくりするような夕焼け。夏だ。

夜は新世界で串カツ。はじめての「ソース二度漬け禁止」!ざぶざぶのソースって新鮮だわー。なに食べても大変美味しゅうございました。こういうごちゃごちゃした感じの街は好きだなあ。野毛に似てるよね、と思ったらさもありなん、というかんじ。

団地バー(!)にちょいとお邪魔して、ホステル帰ってきたらなんだか騒然としてる。へえ、お水が出ないんだって…。すったもんだの結果、サマソニ帰りのアメリカ人三人連れて心斎橋の清水湯へ行くことに。銭湯の流儀を必死に説明したり、背中いっぱいの彫り物のおねえさんにハッとしたり(きれいだったなあ)、風呂あがりにはちゃんと牛乳飲んだりしてきた。しかし深夜2時の心斎橋をパジャマで歩く日が来るとは思わなかったぜ…。三泊目の最後にやたら旅っぽい思い出ができてしまった。