九州ぐるぐる day3

6時過ぎにぱっちり目が覚めたのは、屋根を暖める陽光が夏の本気を出してるから。二時間たっぷりお待ち申し上げた朝ごはんのおいしかったこと!手作りのジャム、美味しかったなあ。

宿を出て、白山水源へ。まわりがあまりに閑静な集落なので気軽な気持ちで行ったら、びっくりするほど水量がゆたかできちんと整備された場所でした。茶屋もあって観光客もけっこういたし。日差しと緑と水面の反射のハイコントラストぶりにくらくらする。

この5秒後、靴脱いで突撃。ちょう冷たかった!

今日はカルデラの縁をぐるりまわって北に抜ける。つづら折りの山道を登って行くと、地質のせいかぱたりと針葉樹が生えないようになって、ぐっとハンドルを切るととつぜんこんな景色。一瞬ぽかんとして歓声を上げて車を止める。点々と牛もいるし。あんまりにも日常から離れた風景。

そこから15分でこのありさま。カルデラ活火山すごい…。駐車場の入口や場内のアナウンスが「うっかりすると死にますからね」としつこいくらいに注意喚起しとる。「今日は風向きがいいからこっちまで来れて良かったねえ」って…。それでいて徹底的に観光地化されてるのもまた不思議。

お昼どき、なんとなく調べて行った「そば処 和」が素敵すぎた。ふつうの民家(自宅)がお店で、明らかに好きが高じすぎてしまったおじさまが切り盛りしている。オーダーしてからそばを打ってくれて、しかもわがままを言って、十割と八割のあいもり鴨せいろ。なんかもう普通のそば食べたくないくらいに美味しかった。

午後からは、ちょっとドボクツアーっぽく白山ダムへ向かう。道に迷うわケータイ圏外だわ道無くなるわ(未舗装の急勾配で後輪からまわるのとかひさびさすぎる)駐車場からのくだり道がいつまでも終わらないわでぐったり。しかして姿を現したダムは本当に美しかった!護岸を守るために左右で違う工夫がされた石積の丁寧さたるや。60年以上現役でいるというのがまたすばらしい。下流からも見てみたかったなあ。

沈堕発電所は次回のお楽しみに取っておくことにして(しくしく)、山道と高速をぶっとばして一路北九州へ。今夜は北九州工場萌えのドン、奥村さんに工場とジャンクションをご案内していただくのだ!以前大山さんの「北九州はエルドラドだった!」という記事を見て以来、行きたくてしかたなかったので今回の機にご紹介いただいた次第。ていうか、奥山さんがすてきな人過ぎて泣いた。こんな市議さん会ったことない!



車で何ヶ所もぐるぐると連れて行っていただいて、気が済むまで撮影。20時をちょいと過ぎた頃からはじめて、気がついたら0時近く。もともとあまりに当たり前の風景だったのに見え方が変わったとか、工場萌えツアーをやったときのはなしとか(この夜下関と熊本からきてくれたひともいた!)いろんな話を伺いながら。いや、ほんと工場好きは北九州行った方がいいよ。ちょっとスケールが違う(かくいうわたくしもまだ四日市行ったことないんだけど)。またゆっくり、みんなで行きたいなあ。

そして深夜のろうぜき、博多もつ鍋でうちあげ。ほんとうにお世話になりっぱなしでなんだか申し訳ないくらい。こちらにいらっしゃるときには鹿島でも川崎でもどーんとご案内します。しますとも!