九州ぐるぐる day2

二日目の朝はぱらぱらと雨。市電軌道の緑化、想像以上の青々しさにびっくり。とtweetしたら、火山灰を原料にしたシラスで土壌を作っていると聞いて二度驚く。巧いなあ。ごとごと揺られて鹿児島中央駅駅まで。つばめを見に行く。(見に…)

新幹線ホームをうろうろ、入場券160円で小一時間満喫してしまった。べつに鉄ッ気はないはずなんですが、なんかこうわくわくしちゃうんだよね…。去年、熊本からリレーつばめ経由で水俣まで乗ったけど、やっぱり全線乗ってみたい。ぶーんぶーんぶーん♪って歌いたい。

今日からはレンタカー移動。なんていうか、九州ってモッコモコに山なのね。「助手席に座るなら全力で運転手をサポートすること。寝るなど言語道断」という青木家家訓の話をしたら、「ドライバーたるもの助手席を安心して眠らせるような安全運転を心がけるべし」というドライバー氏家訓を聞いてなんだか可笑しくなる。(家訓に恥じないグッドドライバーでありましたことよ)

目指すは霧島アートの森、OpenSky in KIRISHIMA! 2003年のプロジェクト立ち上がりからずーっと見ていて(思えば八谷セレクションのデジスタ(!)に出た時に初めて模型を見せていただいたのだった)、去年ジェットエンジンのテストに同行させてもらったこともあって、勝手な思い入れもひとしお。何回となく見てる映像見てまたグッときたりしてた。

「ロマンスとエンジニアリングがあれば、人間は空を飛べる」って、ほんとうにいい言葉だな。どっちかひとつじゃだめ。あらゆる場面で思い出したい。

暑さにへたりつつも野外展示ぐるり。この作品、なんだかメーヴェに似てるなあと思ったら、どちらもカモメをモチーフにして作られているらしいことを八谷さんのツイートで後日知った。並んでるところ見たかったな…。

ゴームニーの作品、きれいに林に溶け込んでた。ちゃんと全部見つけられたか自信がない…。

近くにある大霧地熱発電所に寄り道。地熱発電の仕組みを聞いて、そのシンプルさに驚く(いや、理屈ではわかってるつもりなんだけど)。火力も原子力も、あんなに大騒ぎして蒸気作ってタービン回してるのに、掘ってそのまま蒸気が噴き出すってすごい。「娚の一生」でつぐみが発電所つくるのもむべなるかな。そうだよね、あれ「角島」の話だものねえ…。

20箇所くらいトンネルが数珠繋ぎになってるところを走破して、一路南阿蘇まで。カーナビが嘘をつくらしい南阿蘇ルナ天文台に無事到着。天文台+ペンションという不思議なところで、さらには夕食の後には天文教室まで開催されるという。あいにくの天気であまりたくさんの星は見られなかったけど、「月は丸い」という当たり前のことを再確認して感激。オーナー氏が言っていた、「ここでは、理屈ではなくて、目で見たものがほんとうです」という言葉が胸に残る。

ごはんもすてき!楽しくひとびんのワインを空にする(ひかえめ)。

部屋はラウンジが見下ろせる屋根裏部屋。よその物音ががたごと聞こえて、ちょっと遠い親戚のうちに泊まりにきたような気分で就寝。