九州ぐるぐる day1

恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

と、角田光代氏がおっしゃるので。誘い誘われ気が向くままに日程を埋めていたら、7泊8日+2泊3日の夏休みと相成りました。きっちりスケジューリングしたりしなかったり、その場の気分で行き先変えたり。なんかちょっと癖になりそうな日々のメモ。

最初の4日間はさんにん旅。それぞれに行きたいところをたし算したら、レンタカーで九州縦断という走り旅になりました。よく動いたもんだ…。

羽田集合がわりとギリギリで、保安検査場のおねえさんが大変シビアにいい仕事をしてくださって、朝ごはんを買う暇もなく搭乗。(メモ:わたくしの三脚は雲台をきっちり水平にしないと605mmになるので注意。それより長い物はもはや論外なのでおとなしく手荷物預けにわたすこと)

鹿児島空港は滑走路がつやつやとひかる雨模様。「雲の上は晴れてたのに…」としょんぼり。鹿児島中央までバスで出たら、8年前のぼんやりとした記憶のなかにはなかった巨大な駅ビルがあって驚く。なんで観覧車ついてるの…。

狙ってた「指宿のたまて箱(注:特急の名前です)」には乗れず、とりあえず砂湯に埋まれればそれでいいぜ、と黄色い電車に乗って出発。九州の車両はどうもいちいち素っ頓狂ですてき。

指宿の観光協会でレンタサイクルを借りて、ぶらぶらと町をめぐる。名前は良く聞くし、温泉地としては名高いところのはずなんだけど、町自体は結構弱ってるなあという印象。おおきなハコを作っても維持しきれてないというか。ていうかこの施設はちょっとどうかしてる。しかも閉鎖済で競売への参加なしとのこと。へえ…。

そして、憧れの砂湯!揃いのゆかたぺろり羽織っただけで海辺歩くというのもなかなか。満ち潮だったので浜辺ではなくて「全天候型砂湯場」でざかざかと砂に埋まる。胸から下はともかく、肩先にずっしりと重くて熱い砂をかけられるというのはちょっとゾクリとする(あっという間に暖まるけど)。記念撮影してもらう気満々だったのに、おっちゃんがまわってこなかったのはなんでだぜ。

すっきり風呂あがりに目に付いた酒屋さんで地ビール買って栓抜いてもらってそのまま呑むとか、もう旅先で気が緩みすぎてる。ひどい。

すっかり良い気分で、帰りは高速翼走船のトッピーに乗って鹿児島まで。夕暮れだしデッキ出たい!って思ったんだけど、出るどころか「翼走中はシートベルトをお締めください」という。なんかちょっと甘く見てたわ。揺れもしないし、曲がる時は船体がロールするし、もうほとんど飛行機だった。ていうかボーイング製なのかい君…。

天文館まで戻って、山崎亮さんの話を聞くたび行きたくて仕方なかったマルヤガーデンズに滑り込み。どんな風にデパートが作られているかという話を何度も聞いてたので、ひとつひとつ確認するようにまわってきた。ていうか、ショップのセレクトがたいそう好みで(D&D鹿児島もいいお店だった!)ふつうにゆっくり買い物したかった。

しろくまはどうしてもむじゃきで食べたかったので、そのままむじゃきビルの居酒屋へ(あまりの全方位包囲に絶句した)。お魚もさつまあげもコロッケも鶏さしもなにもかも大変美味しかった!焼酎を頼んだら一合徳利になみなみ出てきて動揺。これで380円ですか…。

ついついたくさん呑んじゃって(ちゃんとしろくまも食べた!)、中央駅に置きっぱなしだった荷物を往復タクシーで取りに行って(ひとりタクシーに積みっぱなしにした)、へらへらとチェックインしておやすみなさい。明日はこの旅のきっかけ、八谷展!