House of Light day2

夜半からどんどん雨足が強くなって、夜明けのプログラムは屋根を開けられず。日の出日の入りにあわせてプログラムされた照明が、切っても切ってもスヌーズのように復活するなぞの仕様。ね、寝させてくれ…。でも、そのおかげで薄明の真っ青な空気をひとりじめできたのはちょっと嬉しい。みんなを起こしたものかどうかちょっと迷ったけど、起き抜けのぼんやりぶりを見てると起こさなくて正解だったような。たぶん。

冷蔵庫の中身をからっぽにすべくあさごはんの支度。たまご10個使って卵焼きを作ってもひとり2切れという現実に動揺する。大家族のおかあさんて大変な…。それにしても、さっとゆがいた木の芽を混ぜ込んだごはんの美味しかったこと!ちょっと癖の強い山菜だと思ってたけど、全然気にならなかった。山うどと一緒にひょいっと採ってきてくださったスタッフのおばさまに感謝。

チェックアウト後にあちこち巡りたかったのだけど、あまりの雨に心折れてひとまず作品がまとまってある松代にゆく。そうしたら「花咲ける妻有」も「棚田」もメンテナンス中で驚いた。棚田には地滑りらしき跡もあったし、震災の被害は小さくなかったのだなあ。ざんねん。

「ちょっとお茶でも」のつもりで入ったカフェで、結局ごはんもしっかり食べる。最初にケーキまで頼んだのに、おばさま方がまたお上手なんだもの。揚げたてのこごみやうどが誘うんですもの。しまいには「わかいひとはね、ほら、青菜食べないと!」と盛ってくれるしまつ。ビュッフェの概念が覆されるぜ…。

お料理はどれもこれも旬のものばかりで、本当に美味しかった。去年の8月と比べて、一品たりとも同じものがない。季節が違うんだから当たり前なのだけど、なんだかすっかり忘れがちだな、この感覚。けっきょくどこぞ寄り道する気にもなれず、昼過ぎには帰路について、日暮れる前にきたくりこ。

切り取られた四角から見えた、昼間の白さ、夕暮れの青さ、日暮れた蒼さ、夜の黒さ、深夜の明るさ、明け方の透明さ。光の館にいた時間の強烈なスペシャル感を思い返すほどに、同じことがどこにいても毎日毎晩自分の頭上で起きていることに思い至って、日々の暮らしを調律されたような気持ちになった。また、少し時間をおいてから行きたいな。

-Togetter: 5/28-29 「光の館」に行ってきたよ。 #HoL0528