山田稔明 夜の科学extra〜巣巣のクリスマス食堂

年の瀬に山田くん(と健ちゃん)のライヴを見る、というのがすっかり恒例になって来てますが、今年はライヴハウスではなく家具屋さんにお邪魔してきた。ここ巣巣は、初めて行った時に楡のダイニングテーブルに一目ぼれしたお店。さすがに独り身のうちに1500サイズのテーブル買っちゃいけないよね、と自重して以来もう何年経つのやら…。まさかこんな形で来る事になるとは思わなかった。

今日のライヴは「自分の歌いたい歌だけを歌う夜」とのこと。フィッシュマンズの「頼りない天使」と小沢くんの「天使たちのシーン」をどっちも歌うなんて、まさに。嬉しかった。

長い年月をかけて作られた二枚のソロアルバムリリース後、すでにもういくつもの新曲がライヴの常連になっているようだった。初めて音を聞いてからもう12,3年の付き合いになるはずなのに、未だに彼の書く言葉にハッとさせられることがある、というのはとても幸せだ。彼の紡ぐ言葉は確実に年を取って、日々の暮らしを慈しんだりちょっと疲れてみたりまた立ち上がったりしているのだけど、その具合がとてもしっくりくる。わたくしだって年を取るのだしな。

ああ、それにしても、「パンにバターを塗るように、フライパンにオイルを引くように、ほんのささいな事のように、ぼくは君のことを思ってる」なんてフレーズをしれっといわんでおくれ。当たり前すぎることだけにじわじわくる。

あっという間にソールドアウトしたちいさなライヴだったので今回Ust当番をやったのだけど、1月にMarbleでやった時とはあまりに「Ustでのライヴ中継」を取り巻く環境が変わっててびっくり。2010年、ほんとうにいろいろなことが動いたもんだ。

12/11の恵比寿天窓のライヴ映像があがってた。この季節に毎年聴くうた。