大山顕の二ヶ月間ですごい写真を撮るワークショップ

(某氏、いつもどおりにいい顔)

やればやるほど、考えればかんがえるほど遠ざかる「写真ってなあに?」という命題ですが、なんだかしっぽが掴めたような気がしないでもない。3回で1セットのワークショップ、3まわり目の最終回でした。この日提出する課題は「一ヶ月間誰かになりきって撮る」。

今回ペアを組んだのは、すごくカメラが好きで、元気で、「あの子いつもカメラ持ってるよね」ってイメージが仲間内に定着してる子(たぶん)。前回の課題でとてもナチュラルにいい顔撮ってるのが印象的だったので、そこを「なりきる」ためのよすがにしての一ヶ月。…いや、自分がこんなに「はーい、撮るよ?」って風に人を撮るのが苦手だとは思わなかった。誰かと食事してる時など極力撮ろうと思ってたのに、むしろiPhoneをひとに向けられないという事実にぶちあたったり。撮られる側にしたら、一眼レフ向けられるほうがよっぽど構えるはずなのに、不思議。

発表の時 @sohsaiに「苦手苦手と言ってながら、結局人撮るの上手くなってるし、最後の数枚は完全にあなたの写真だ」とコメントされたのがとても面白かった。こっちは「彼女のまねして慣れないことをしてる」って気分で最後までずっと撮ってるのにね。この認識のズレからちらり垣間見えるのが「わたしの写真」なのかもしれない。たぶん。きっと。

他の人の発表もたいへん面白かった。ペアを組んだ人の好み、職業柄、生活ぶりを真似ていこうとするのだけど、結局写真って「目の前にあるもの」しか撮れないんだよね。まったく違うライフスタイルの人同士が、互いをどう思うのか、どう表現しようとするのか。そもそも、「相手の撮りそうな写真を撮る」ことが、その人になりきって撮ることに等しいのか。毎度のことながら考え深い。

カルカルでやった1サイクルめの様子はこちらから。ちゃんと真面目にレポート書いた。