花火耐会2010

最後の花火に今年もなったな、何年経っても思い出してしまうような。

ともだちが花火を上げるというので(!)河川敷まで出かける。ひとつめSuicaの改札とこうべを垂れる稲穂に、ずいぶん遠くまで来たような気分になるけどうちからたかだか1時間なんだよなぁ。農道をぶらぶら歩く、懐かしい風景。バーベキューで死闘を繰り広げて、手持ち花火で年甲斐もなくはしゃいで、文字通りひっくりかえって大きな打ち上げ花火を待つ。

むかし「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」なんて映画があったけれど、実際には真下から見られるチャンスなんてほぼないに等しい。でも、今回は本当に真下だった。打ち上げ場所からほんの少し風に流されたせいで余計に。高さの間隔もよくわからないから、目の前で炸裂する姿に身じろぎするしかない。ごつごつした背中の感触とともに、ちょっと忘れられない経験。

あと、ナイアガラを手に持たせてもらった!こわい!おもい!ちょうたのしい!炭おこししてる時も言ってたけど、どうして人はこうも火に引き寄せられるのかね。理屈じゃないなにかがある気がする。

たっぷり遊ばせてもらって、月明かりでまぶしい道を、古くさい歌うたいながら駅までかえる。季節の継ぎ目、ほんとうに楽しい一日でした。ご企画くださったみなさま、いっしょにはしゃいだみなさま、よい一日をありがとう。

「最後の花火だ」ってフレーズを聞いてから、頭の中がずっとフジファブリックで、帰って改めて聴いて身悶え。何年経っても思い出してしまう夜になったし、ちょっとセンチメンタルな夕方五時のチャイムも聴いたじゃないか。3年越しに泣かせるんじゃないよ、志村。まあ、ひとつだけ難を言うなら「若者のすべて」なんて年じゃない面々だったけども!