YOKOHAMA Canal Cruise 2010 #2 (大岡川・掘割川・磯子・本牧・新山下)

BPAさんの横浜クルーズに参加してきた。ここんとこ船ばかり乗っているけれど、ことよく知った街を水面から眺めるというのは魅力的!今はずいぶんと姿を変えつつあるけど、横浜もおおいに水と水路の街であるのよ。とてもエキサイティングな経験でした。

ぷかり桟橋から出航して、大桟橋を越えて山下公園の沖合をぐんぐん進む。あの印象的な赤い灯台を越え、ベイブリッジをくぐって、いつも湾岸線からみていたガントリークレーンの群れに近づく。遠目で見ると「すてきなキリンの群れ!」って思うけど、近づいてみると、流通基地としての港湾の姿がよくわかって面白い。

そういえば、いまの学校にきてすぐ「港湾見学」と称してここの内側行った事があった。見たのはほぼ野積みで保管されている保存料まみれの中国産のザーサイやらメンマ。「誰かが持っていっても、食べられる状態まで加工できないから」と言われたのはなかなかパンチの効いた経験。おなじ場所見ても、全然学ぶことは違うのなー。

日産自動車本牧専用埠頭のあたりで日が暮れる。途方もなく大きなRO-RO船が航行するのをまっていたら(こちとら小さな船ですから)、空が真っ赤に燃えた。ちょっとハイキー過ぎるんじゃないのといいたくなるくらいの鮮やかさで、ひといきごとに色を変えていった。あんな光景を水の上から見ることはこの先もあんまりないだろう。

本牧ふ頭の内側を通って、根岸の新日本石油製油所沖を渡る。化学プラントばかりの工場夜景はとても静謐な雰囲気がする(いや、フレアスタックは燃えさかるし、工場地帯特有の匂いも音も感じるのだけど)。川崎や鹿島とはまったく違う雰囲気。

河口から掘割川に入る。びっくりするほど護岸が低いし、水面から橋桁までの高さもない。みんなで息をひそめてくぐり抜ける。隣を走るのは国道16号なのに、川面はとても静か。バスの停留所がこっち側向いててもいいのにね、とかいいながら進む。

突き当たりの仲村川を左に曲がってすこし行ったところで、どうにもくぐれない橋が!引き潮になりかけたタイミングなのに無理とは無念の極み。ここから黄金町を抜けて大岡川に出るはずだったのに。ざんねんながらコース変更して、石川町方面へ。こっちはこっちで素晴らしかった!狩場線の橋脚が「春日のここ、空いてますよ」状態なのが気になったんだけど、磯子線というのが計画されていた名残のよう。とても美しい高架下を満喫。

河口まで戻ってきて水の上から見た、本牧JCTのうつくしさといったらない。こんなの、ちょっと反則だ。赤く浮かび上がる姿にうっとり。そのままもと来た海をぐるり戻って帰航。予定を30分オーバーする長い船旅でした。楽しかった!

横浜って本当に古くて新しくてこみいった街で、まだまだ知らない街の視点がある。この街を「地元」と呼ぶのはまだちょっとおこがましいかんじがするけど、それこそ本業からめてなにかおもしろいことしたい。