東京1/1000模型をみてきたよ

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こういう絵面をして「リアル本城直季」と言うねじれぶりがおもしろい。リアルってなんだろね。

@masakiishitani のお誘いによる「森ビルの東京1/1000模型を見てにやにやしよう!」 という企画に参加してきました。一般公開はされていないので、めったにないチャンス!とニヤニヤして申し込んだのですが、いろいろと刺激的な体験でした。

模型を横目に着席をうながされてなにが始まるのかと思ったら、空から東京を見下ろした「東京スキャナー」と、川面から東京を見上げる「東京静脈」の上映。今日のメインがその狭間にある都市(の模型)だと思うと、この組み合わせってえらくハイセンス。いしたに△!とか思っていたのだけど、これ全部、2003年の六本木ヒルズのオープニング「世界都市展」の展示物だったと。それもすごい。「東京静脈」を撮った野田さんと、「キング・オブ・街ネタ(このキャッチ好き)」こと大山さんと、三人で解説と当時を振り返る話なんかを伺う。たしかにGoogle Earth以降、空からの視点ってすっかり日常化してる。

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(いしたにさんとこから借りてきた。目黒上空から東向き。右手に臨海&羽田エリアまで)。

で、実際に模型をみる。航空写真をスタイロに貼り付けて模型化してるので、その大きさ精緻さに驚くとともに、普段意識できない距離感とか佇まいの質感なんかがすごくよくわかる。こないだマッピングナイトでも指摘されてたんだけど、「まあるいみどりの山手線」なんてものはないのねー、と改めて確認。というか、地図で見るとあまりに明確に描かれている道路や線路が、実際に高さを持ったていで(つまりは実際の姿で)見るとまるで埋没してるのが興味ぶかかった。地図って意図的にあからさまなツールなのね。

実際に模型を前にして、なかのひとやらそばのひとが話してくれる「都市計画的」東京の見方の解説がわかりやすすぎて、コロっといきそうだった。なるほど最強のプレゼンツールじゃねーの。これを(実際に両腕一杯ぶんくらい街をまるごと変えうる)森ビルが作ってるという事実がとても意味深く、そして恐ろしい。「GPS衛星にひっぱられて歩く」以前に、あの模型を眺める視点で見下ろされてるんじゃないか、わたしたちって。

この模型のなりたちは「矢部俊男 TOKYO MODEL--東京の近未来を俯瞰する」に詳しいです。「どんなに高性能なモニタでも、都市というビジュアルを見せるにはスペックが足りないんですよ。それに、あるアングルで撮った映像をモニタで見せるというのは、こう見て下さい、と指示するのと同義なんですよね」って発想、いい。まさに今日実感した。

充実の見学のあとは、豚組で充実の食事会でした。テーブルのあっちとこっちはぜんぜん違う話してた気がするけど、とても面白い夜でした。びっくりするようなつながりも見つけたし。いしたにさんありがとう!すてき!

東京静脈 [DVD]

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