Rising Sun Rock Festival 2010 in EZO day2


8:30集合にて出発。昨日とはうってかわって道は順調。第一駐車場のさらに近い場所に止められました(荷物おいて場所とりしてるやつら、ばくはつしろ!)。ぬかるんだ地面もずいぶん乾いて、Earth側じゃなければ長靴はいらなさそう。うれしい!アクトがはじまるまえに、おつかい行ったりごはん食べたり。のんびり。

矢沢永吉 at Sun Stage
たたずまいからなにから、ちょうヤザワだった!(当たり前)この泥まみれの会場に有って、白いスーツと白いエナメル靴っていうのがもうね。われわれのような庶民とはちがうですよ。マイクスタンドと華麗に踊り、みんなでいっせいにタオルを投げ、「大事なのはなぁ、水と塩だ!」というMCに歓喜の声を上げる(なんでや)。ベテランの凄みをひしひしと感じました。はー。

エレファントカシマシ at Sun Stage
テントからゆるりとエレカシを聴く。初っぱなから「くぅだらねえと」は反則だろう。白シャツの宮本△。髪さらさらでずいぶんすっきりして見えた。熱唱しながら移動。まつりたろうは今日もからくち。

ホフディラン at Green Oasis
いちごけずりを買ってDEDEMOUSEにいくつもりが、moonの入口でばったり友達に会って話し込んでるうちにGreenからいつものテーマソングが流れてきたので駆けつける(デデくんごめん!)。フェスのホフは無敵だなあ。サッポロちゃん→(サガラミドリさん)→SUPER DRYのビールコンボに爆笑。しかも雄飛が「じゃっくだにえーる!」と叫んだら、ブースから差し入れが届くしまつ。なんなんだもう。あと、コーラスが真城姐さんなのも嬉しい。個人的に「ヒックスヴィル木暮さんと真城さんを両方ステージで見る」と、そのフェスはいいフェスになる!というジンクスがあるのですが、木暮さんスチャ以外どこに出たんだろうか。まさかアレだけのために来たとか? しかしマイシャローナのリズムとリフまるいただきの新曲が「マナマナ」はないと思うよ、ベイビー。まんまやんか。

山下達郎 at Sun Stage
29年ぶりの野外フェスとのこと。なんていうか、彼が目の前で歌うのを見る日が来るとは想わなかった。あの声はもう圧倒的。ミスドのうた、手拍子でコール&レスポンスしたのがちょう楽しかった。まわりの倉庫に音が跳ね返って、野外なのに横アリくらいの箱鳴りが聴こえるなんて!ラストの「さよなら夏の日」でじわりと涙。すばらしい。しかし、どの曲にしてもバンドメンバーも含め全員がおっそろしい手練れのくせに、歌のなかのこころは少年だってことに気が付いて鳥肌たった。あれほど練れたベテランなのに「少年時代を回顧してる」ふうじゃない。歌って不思議。

曽我部恵一バンド at Earth Tent
夜の帳が落ちきるまでの時間は本日の熱唱タイム。達郎とは全然逆のベクトルで「まだまだ少年」なおっさん(失礼)と大騒ぎする。年々若返ってるよね、さいきんの曽我部。声がひっくり返るほど歌ってこぶし挙げて大はしゃぎする1時間。ああ、しかしSTARSやられたら、もう夜明けじゃないか。ねえ?しかしソカバン聴いてると唐突な恋に落ちたくなって困る。落とし穴にはまるみたいに、ある日突然すとんと落ちる逃げ道なしの恋に(なんてね)。

ソカバンですっかり消耗したので、深夜のハイパーダンスタイムに備えてテントでくつろぐ。難波章浩リハからおもいきり原曲アレンジのSTAY GOLDが聞こえてきて、思わずガタッ!まあ、世代よね。ビークルが出てきてそうそうに「おまえもダッチワイフにしてやろうかー!」て言ってて苦笑い。流石だわ。

School Food Punishment at Green Oasis
よく見知ったバンドがこういう大きな場所で演るのを見るのって、勝手におかあさんスイッチが入ってなにか感慨深くなる。しかしフロントエリアが男ばっかりでびっくり。まあ、内海嬢の脚ちょうきれいだからな…。SFPの疾走感は夜の冴えた空気にとてもよく似合う。

ソウルフラワーユニオン at Bohemian Stage
SFPとまるかぶりだったんだけど、「満月の夕」と「海行かば山行かば踊るかばね」はラストに違いない!」と思って行ったらおおあたり。贅沢なつまみぐいをしてしまった。それにしてもこのふたつの曲の背景を思うと、いまここで単純に楽しく歌って踊れることの幸せをかみしめてしまう(前者は阪神淡路大震災によせて書かれたもの、後者は軍歌の「海行かば」が下敷きになってる)。同じアホならおどらにゃ損なのだ。

BOOM BOOM SATELLITES at Sun Stage
0:00を過ぎた辺りからどんどん霧が濃くなってくる。サンステエリアの後ろからステージが見えなくなるくらい。そこであの爆音ダンスビートと光の洪水って。違う世界に連れていかれそう。しかしブンブンって、不思議なくらいロックぽさを感じない(悪い意味じゃなく)。ギター+ベース+ドラム+シーケンスって、構成だけで見たらジェッジとも変わらんのにな。生音のもつグルーヴ感みたいなものと、シーケンシャルなビートについて考えつつ、また森の奥へ。

SCOOBIE DO at Bohemian Stage
今年のEZOISTはなんかすごくよかったようで…(さわおグロリアス歌ったら後ろからご本人登場て!)。ずっとボヘミアンいればよかったかなあ。戻る途中、まだリハ時間のはずなのに本気で「Ride On Time」が聴こえてきて焦る。「ロックにリハなんていらねーっ」て。かっこいいけど。で、ファンクスターと今年もつかの間の逢瀬。ロックでバカになって人間やめますかー、と問いかけられたらノーなんていえないじゃんね。コヤマシュウの立板に水的MCにすっかり乗せられるしあわせ。しかしエレカシとスクービーを同じ日に見ると、血中エビバデ濃度が致死量に届くレベルに達するな。エビバデ愛してるぜー!

ASIAN KUNG-FU GENERATION at Sun Stage
そして大トリはアジカン。それこそ集客2ケタの時代から見てる「おかあさんスイッチ」極まるバンドだけど、なんかもうそうじゃなかった。はじまる前はあれほど「崩壊アンプリファーしばりで!」とか言ってたのにね。あんなに大好きな「羅針盤」よりも(いや、すげえ嬉しかったけど)、マジックディスクの楽曲の方がよく響いて、2003年のアジカンよりいまのアジカンの方が好きだってことがわかってすごく嬉しかった。そして、「今日は65回目の終戦記念日です」とひとこと言ってからの「転がる岩、君に朝が降る」で長い2日間が終わった。盛り上げてわーっと終わる方が楽なのにね。この歌詞を、この日この場面で鳴らすその意気にグッと来た朝でした。

テント戻ったら、撤収はほぼ完了。ああ、みんなアジカン見なかったのね…(去年もそうだった)。ばたばたと片づけをして、7:00前には会場を離れる。最初から最後まで、ほんとうにスムーズにことが進んでうれしい。みなさまお世話になりました!来年もまたよろしくおねがいします!