GO ALL THE WAY vol.5 -Daita Magical Circus at 新代田FEVER

カジ王子vs石田魔王のガチンコ対決、結果はThe Smithとヴァン・ヘイレンの降臨により引き分けでした。90年代後半をポリスターに捧げた多くのアラサーにとって忘れ難い夜になったにちがいない。いや、もう、アンコールとかホント泣けた。彼らに恋してやまなかった16,7の自分に「こんな日が来るぜ」と教えてやりたい。

カジくんてそれこそDMC根岸くんみたいな、キュートで甘い楽曲のイメージがあるけど、ひとたびライヴのステージになるとえらくパンキッシュ。跳ねるわ煽るわ叫ぶわ大騒ぎ。実は石田さんと同じくらいガタイもいいのよね。モニタに足掛けて「ラ・マイブームイズミー!」と吠える姿が男前すぎる。DMC提供曲も全部やるし、ちょう踊った。楽しかった。ときめいた!

後攻のクラウザー石田さまは、AC/DCのツアーグッズという光る悪魔の角をつけて(どう見たって69/96の頃のコーネリアスを思い出さずにいられない我々ですが…)さらっさらのヘアで登場。なんで金髪じゃないのか。白塗りじゃないのか。一曲目から「魔王」、そして最初で最後の「メス豚交響曲」と大盤振る舞いでした。あらためて、かっこいい曲だ。うん。曲は。

アンコールのセッションがもう素敵すぎてどうしよう。カジくんがスミス歌うなんて反則にも程がある。うわーん。あと、久しぶりにコーラスに回る石田ヴォイスに鳥肌を立てる。彼の声って、ホントコーラス映えするんだよなあ。どんな声にでもスッと寄り添って、互いの響きを倍増させるような不思議な声質。ツインヴォーカルのバンド、またやってくれないものか(他意はありません)。

魔王(DMC) / cry / white / メス豚交響曲(DMC) / 錫の音色(新曲・仮)/ mizuiro / サマーレイン / ミラージュ / スカイウォーカーチルドレン
en: ask(The Smith) / Jump(Van Halen)

この日クラウザーさまのライヴ写真を撮らせていただいた。ちょっとサボるとすぐなまるこの腕よ…。どんな場面であれ、変わりゆくもののほんの一瞬を切り取るのってほんとうにむつかしい。