高架下建築ツアー

線路の高架下に建てられた「ままならない」建築であるところの「高架下建築」を見に行くツアーに出かける。浅草橋から秋葉原、神田、有楽町、大井町そして鶴見まで。増えたり減ったり40人くらいはいたんじゃないか。なんともたのしいまちあるきでした。

わざわざ線路を高架にするまでもない田舎に育った身としては、「なんでそんなところにわざわざ!」って思うようところに、普通の建築とはかけ離れたスタイルで(あるいはまったく普通のふりをして)家が建ってるというのは不思議でしょうがない。いやまあ倉庫とかにするのとかはわかるんだけど、なんであんな1.4階ぶんくらいの高さしかないところに、あれこれと創意工夫を凝らして住まうのだろうなー。面白い。長屋のようにも見えるし、ひとスパンごとにまったく違う表情にも見えるし、都会ってすごいなぁとため息をつくばかり。

いっぽう、高架下を縦に(縦?)に使ったところはぐっと秘密めいた雰囲気になっていて味わいぶかい。鶴見にある国道駅は駅舎そのものが高架下で、そのまま高架をアーケードのように使った街路になっていてすごくすてき。もう8割がたのお店が退去してしまっているのがほんとうに残念だ。これはぜひ呑みたい。飲食店については「高架下」じゃなくて「ガード下」って呼びなおすと、一気にうらぶれた感が増すのも悪くないわ。

前に行ったさくら水産が軽やかに閉店、という憂き目を見つつ、リアルマヨ大戦したり(ラヴマヨ派だけど、ネギトロ巻に仕込むのはちょっとテロだと思う…)ひどい酔っ払いをしばいたり、感動の対面に拍手したりする。ハイボール怖い(まんじゅう怖いふうに)。