マインドストーム輪読会

先月のi のある教育と学習の時にお近づきになる機会を得た、 @abee2 の呼びかけで開催された マインドストーム―子供、コンピューター、そして強力なアイデア の輪読会に参加してきた。どういった方々が参加されるのか、そもそも輪読なんて大学以来すっかりご無沙汰なので緊張してたけれど、とても有意義で楽しい会でした。

この本、原著は1980年のものなのですが、いまのこどもたち/情報教育者たちにとって、とても示唆的な記述に溢れている。とくにわたしが気に入っているのは、先のシンポジウム内で阿部先生も「iPadDynabookの夢を見るか」というプレゼンの中でとりあげていた以下の言葉。

今日多くの学校では「コンピュータによる学習」というと、コンピューターに子供を教えさせるということを意味する。コンピュータが子供をプログラムするのに使われていると言ってもよい。私の描く世界では、子供がコンピュータをプログラムし、そうする過程で、最も進んだ強力な科学技術の産物を統御するという実感を得るとともに、科学、数学そして知性のモデルを作る学問などからくる深遠な理念と密接な関係を確立するのである。

まあ、びっくりしたよ、これには。ふだん自分が教室で教えていることはなんだろう、なにを教えるべきなんだろう、と根幹からひっくり返されたような気分になった。それなりに6年もやってきたけど、改めて自分のやることを考え直さなくちゃいかんな、とつくづく思わされた(自分が生まれた年に書かれた本に!)。

ひとりで読んでいると、あいまいな理解のまま進んでしまうようなポイントをていねいに拾って、それぞれの意見を出しあいながら読み進めていくのはとても新鮮な体験だった。2時間かけて進んだのは25ページ。今後も継続的に開かれていくはずなので、気になる方はぜひご一緒しましょう。次あたり当番やれるようにがんばろう。