大山顕の2ヶ月間ですごい写真を撮るワークショップ vol.1

大山フォトワークショップ、昨年の5月に開催された第1回以来、二度目の参加。最近めっきりドボクづいて、古くからの友人から心配とも苦笑いとも取れるまなざしを浴びておりますが、思えばこのワークショップに行ったのがすべての始まりだったのだ。そして何度行ってもたいへん面白く、すてきなワークショップだという事を確認しました。楽しかった!

今回のルートは、浅草から隅田川を渡って向島から東向島に至る閑静でふるい住宅街をメインにしたルートで、どこいってもスカイツリーが睥睨してる。街路が地形に従うかたちで奇妙にごちゃりとしていたり、かつては色街だった名残がそこかしこに見えたり、見どころ満載でした(というか、その気になって歩いてつまらない街なんてないんだと思う)。

今回はカーブミラーを撮ることにした。できるだけアングルを揃えるように気をつけながら。モノを撮ってるつもりが鏡の向こうの景色を撮ってることに気づいて、面白くなりはじめたくらいで時間切れ。ライヴレポートにつかう写真も撮りながらだったので、ちょっと没入し損ねた。残念。

フィールドワークを終えた後は浅草まで戻って、水上バスでお台場に向かう。これがちょう楽しかった!ここ最近乗ってる船よりはかなりちゃんとした船だけど、やっぱり交通機関としての川ってもっともっと遊べるよなー。ガイドのおねえさんが、橋についてはすべて丁寧に解説をするのに、ジャンクションにはひとことも触れないのに文句を言ったりしながら(笑)の道中でした。日の出桟橋から乗り換えた船はデッキもあったし。寒かったけど!

プレゼンはいつもにもまして白熱していたようで、予定時間を軽く踏み越える盛り上がり。大山さんの「天才肌がおおい」という発言どおりに、冴えた被写体とコメントに大笑いしたり、しみじみ唸ったり(この、唸っちゃうがんじがたまらなく楽しい。だって見てるの蛇口とかだよ?)。

そうやってみんなで「これがいい写真じゃないなんて誰がいえる?」なんて言ってたのだけど、最後のパイロンを撮ったひとが、解釈もなにもなく、ただ素敵な佇まいの写真を撮るひとだったのがとても印象的だった。ぱっと見て「写真がうまい」人なのだなあと感じたのだけど、ここまででさんざかき乱されて拡張された「いい写真感」がまた揺り戻されるような感覚。彼がいちばん最後のプレゼンターだったのはただの偶然なんだけど、個人的には「いい写真ってなに?」というのがいっそうわからなくなって面白かった。まあ、そんなに簡単にわかりっこないよね。誰かの言うことを鵜呑みにしないのが大事だろうし、じっくり考えよう。

次回は5/16にカルカルにて。テーマは「自分の意思ではなく、毎日決まった時間に写真を撮る」こと。30日分撮りためた宿題持って参加の予定。たのしみ。