エンジェル・イヤーズ・ストーリー

演劇集団キャラメルボックス、クリスマスツアーに行ってきました。「クリスマスのキャラメルにバッドエンドなし」との法則どおり、ほんわりと暖かな気持ちが残る物語でした。ああ。

成井さんの描く家庭はいつも少しいびつで悲しさを背負ってるけど(ひとは自分が育ったように世界を見るものだとおもうからね)今回の西川家は残酷なくらい、今の時代の中でリアルだと思う。だけど、やっぱり救いはある。物語の外でも、そうあってほしいと願う。

で、今回、何がってもう選曲がひどすぎる。加藤さんとわたくし、音楽の趣味的に「20歳年の離れた双子」だとつねづね申しておりますが、サントラのトラックリストみて絶叫。石田黒沢堂島SPANKPAGEジェッジスパングルスカーレットて。おいこら。物語のクライマックス、ジェッジ→黒沢→石田 って。そんなつなぎDJやるときでさえこっぱずかしくてようやらんわ。

このサントラには先のライヴで初披露された石田ショーキチ2年ぶりの新曲が収録されてるのですが、これがまたすごい曲で。あらためて歌詞を読んでみたら全体を貫くテーマはもちろん、固有名詞がシンクロしてたり、暗喩と思しきフレーズが(解釈はどうあれ)芝居で具現化されたりしてました。これは作り手もびびるわ。仮にあてがきだとしてもこんな風にはなるまいよ。

あと、ジェッジもいちばん美味しいところ持っていってました。物語のクライマックスシーンで「どこで離れても/ここがわかるように」なんてフェーダーあげられたら死ぬっつうの。泣くっつうの。藤戸のばか!(やつあたり)

とりあえず、サントラ通販したひとは劇場にいくこと。通販送料分くらいはおごるからさ。買ってない人は劇場に買いに行くといい。あとは、すべてのワーカホリックなお父さんたちにこの物語を届けたい。それと、反抗期を通り過ぎたあらゆる娘と息子たちにも。

平日夜公演のハーフプライスチケット、今公演から1時間前まで販売だそう。さらに水木は公演終了後ペリー&クリーズのミニライヴがあるとか。すげ。週末もまだお席に余裕があるみたいです。ぜひとも行ってきて!よい冬の夜を。