Clingon結成15年スペシャルライブ「15年目の約束」at 下北沢CLUB QUE

恋はそんなに甘いのか?
ひとつ僕にもくれないか。

楽しみなような、不安なような。落ち着かない気持ちで連夜のCUB QUE。結成15周年、解散から4年近く経ったところでの再結成の夜でした。オリジナルメンバーふたり+アナログ佐々木くん+COUCH平泉氏、という組み合わせだったので、正直どんな雰囲気なのか心配だったし、復活ライヴにありがちな「同窓会」的空気感てホントに嫌いなので、そうじゃない事を願ったりもした。

久々にフロアがぎっしり埋まって、客電が落ちて、出てきた時のひさしさんとまるおさんの顔をみて、再結成発表からの心配がすっかり杞憂だった事を知る。なんだよ、こいつら、最高に楽しそうじゃん!ふたりで一緒にできること、なにより「クリンゴン」としてステージにあることが嬉しくて楽しくてたまらなそう。

オリジナルメンバーではない復活の経緯を口にする事はなかったし、記憶の奥深くにある昔のクリンゴンとは全然違う雰囲気のバンドだった。でも、かつてはザンヌ氏が歌っていたパートをサポートのふたりがしっかりとっていたり(そう、二人ともヴォーカリストなんだよね)聞き慣れていたはずの曲をガラリとリアレンジして出してみたり、前に進んでいこうとする意識がしっかり見えて嬉しかったのです。そうでなくちゃ。

ひさびさに目の前でじっと聞いたけれど、木村はんの書く恋の歌はやっぱり絶品だ。なにを言っても甘くなくて、だけどちょっと狂おしいかんじがリアルでさ。甘言ばっかりでは恋は回らないもの。好きだなぁ。

途中で頭が真っ白になったのか、フロア大盛り上がりの名曲「前屈みのボブ」のあとに「この曲みんな好きでしょうけど、歌詞ぜんぶ下ネタですからね」なんて今更いらんネタばらしをした以外は(笑)、最高の夜でした。今後もたくさんライヴが決まっていて(Shimokita Round-upにも出る!)レコーディングも始めるそう。ああ、嬉しいなあ。おかえりなさい、ずっと待ってた!

終演後、ちょっとだけごあいさつしてから帰る。なんだか意外な人にも遭遇して驚いた。みんな、すきなのね。