10月はたそがれの国

10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

……いつの年も末ちかくあらわれ、丘に霧が、川に狭霧がたちこめる。昼は足早に歩み去り、薄明が足踏みし、夜だけが長々と坐りこむ。地下室と穴蔵、石炭置場と戸棚、屋根裏部屋を中心にした国。台所までが陽の光に横をむく。住むものは秋の人々。秋のおもいを思い、夜ごと、しぐれに似たうつろの足音を立て……

10月になった途端しっとりとして肌寒い。うららかな春も灼熱の夏もしんしんと冷える冬も好きだけど、生まれ月のひいき目もあってか今くらいの季節が一番すき。例によってブラッドベリを読みながら過ごす月の始まりでございます。早く夏真っ盛りにアウトレットで買った薄手のコート着てあるきたい。