Farrah at 横浜Thumbs Up

ナノムゲンで見た時に「今度はバンドセットが見たい」とか言ってたら、あっさり来日ツアー決定。しかも初日は横浜サムズアップなんて!職場最寄り駅より近い、という最高のロケーションに喜び勇んでゆく。

あんな超弩級パワーポップバンドが、ライヴバーのサムズアップって正直合わないんじゃないかと思ってたけど、これはこれで楽しかった。つまみながら、飲みながら、適当にヤジりつつ盛り上がるような雰囲気でさ。フロアを半分に分けてハモってみたり、ハンドクラップあおったり、適当な日本語でしゃべってみたり、ほんとうにハッピーな空間でした。

結局YouTubeちょっと眺めたくらいで、タイトルも全然知らないまま行ったんだけど、予習とか全然関係ない。全曲まっさらな新曲だったとしても同じくらい楽しんだはず。アンコールまでNo Reason Whyを取っておくの、ちょっとズルいけど!これから全国回るんだよねー。スタンディングでも見てみたい(どんどん欲が出てきます…)。

ヴォーカルのジェズとベースのミシェルが、うっとり見つめ合いながら間奏弾いてるのになんかこそばゆい思いをしたり(真偽は知らん)、ギターのアンディがギター持ちながら鍵盤弾いてAメロだけマラカス振って間奏の間にMacのセッティングいじってるのをみてキュンとしたりした。ドラムのマイクはASHのリックに似てる。おもに頭部のフォルムが。あじかんのごっちさんがゲストで一曲ギターで参加して盛り上がってた。なんか「ちょっと面白いからいっしょにやっちゃわない?」って雰囲気がありありとしてて笑えた。いちばん楽しいのやってる当人たちだよなー。

しっかしいわゆるパワーポップって呼ばれるジャンルのバンドはどうしてあんなにキャッチーなメロディを次から次へと繰り出せるのか。はっきり言って歌も演奏もそんなに巧いわけじゃないのだけど、とにかく一瞬で頬が緩むような、ポップでキュートなメロディにやられる。歌詞だって聴いてすぐ意味が分かるわけじゃないのにね。音楽ってものはかくも不思議なものであります。なんなんだろ、ホント。

終演後あまりに浮かれていたので、珍しくサインをねだる。マイク&アンディのめがね男子おふたりに「あなたがたに会いたかったのです!」って言えたので良かった。ジェズがご丁寧にこっちの名前を訊いてくれたのだけど、こういうときに英語的な響きの名前で良かったなとちょっと思う。「世界に羽ばたく人間になるべくエリと名付ける」って親の願いはあんまり叶ってないけど。ははは。
ハコ予約で8番なんて持ってたのに結局オープンから30分ばかり遅れて、一段高いテーブルに相席させてもらったら向かいがごっちでびっくりした。相変わらず細っこいなぁ、なんて思ってたら、ステージに上がるときだけ眼鏡かけて出て行った事にさらにびっくりした。えー、あれ、伊達なの!?