jake stone garage at 横浜FAD


中華街をぶらぶらして、雨のせいで大量に売れ残った天津甘栗を「オネーサン三倍オマケスルヨ!」って押し付けられる。お値段三分の一、じゃなくて量が三倍。どうすんのこんなにたくさん…と思いつつFADへ。

2週間前に知った札幌のバンドを横浜で見る、ってなんか不思議だ。しかも横浜に住んで4年近く経つけど、FADに行くのが初めて。壁中に貼られたステッカーとかポスターとか見ると馴染みの名前も多いんだけど(ベン・クゥエラーのが貼ってあってびっくりした)どうも横浜の音楽シーンには不慣れでありますよ。近くて遠い。

前の出番のバンドが終わった途端、後方からばーっと女子が駆けつけて最前列に人垣ができたのにびっくりしつつ(いや、マジ衝撃だった)、ステージが全部見わたせるあたりで焼酎片手にだらりと見る。FAD、ドリンクチケットでいろいろロックで出してくれるので良いハコ認定。

いやあ、すごくいいライヴだったです。これは好きだ。かなりザラリとした手触りの爆音スリーピースバンドで、とにかく音が男前。硬質でがりっとしてるのに、嫌な音じゃないギターの音を久々に聴いた気がする。巻き舌のヴォーカルと相まって、TMGEが頭をよぎることも何度か。ブギーな楽曲もあったりしたので、かの時代のパブ・ロックとかロックンロールとか、おそらく根っこは近そう。

この2週間繰り返し聴いてた音源の出来の良さが、ライヴを見ることで再度確認できるという稀なバンドでした。ライヴのダイナミズムをきっちりパッケージできてる音源だし、音源から受けるイメージ通りの(そして生モノであることで+αのある)テンションの高い、シャープなライヴが見られてとても嬉しい。なんだかねじれた言い方で、さらに随分えらそうだけど。音源とライヴってやっぱり釣り合ってないともったいない。どっちが優位になっても、なんか惜しい感じがしちゃうからね。これだけ数見てるとライヴ至上主義だと思われがちだけど、そんなこともない。平素触れる機会が多いのってやっぱり音源だしさ。

ざあざあ降りの雨の中を帰宅。家まで30分弱だもんなぁ。もうちょっと横浜に詳しくなりたいわ。