久地円筒分水

昨日は高津区宮前区あたりをたずねるちぃ散歩。二子玉川ー宮前平、ふらふら歩いた7.8km/2時間でした。やや歩き過ぎ。新地から溝ノ口辺り、大山街道という古い街道沿いにまちを活性化させようという動きがあるみたいで気になった。古い蔵とかもすごく多かったしな。

で、円筒分水(えんとうぶんすい)、とはその名の通り円形の大きなコンクリート構造物を持って水を分けるしくみ。中心部からサイフォンの原理で水を湧かせて定められた配分で円周を仕切って分割するもの。熱中倶楽部のブログで見て以来ずっと気になっていたのだけど、溝ノ口駅前に突然「久地円筒分水」の看板が。ふらふらと誘われて行ってきました。地味だけどこれはすごい。

ちょうど周辺の整備工事中なので近づけなかったんだけど、足場にちょいと登らせてもらって高いところから見られました。こんこんと水が湧き出してゆくさまは見てて飽きない。それにしても本当にクレバーな仕組みだ、と感心。全体の水量がかわっても、配分比は一定のままだし。昭和16年にこれだけおおがかりなコンクリ構造物が作られていたというのもすばらしい。

今ではすっかり閑静な住宅地になってますが、パネルになってた当時の写真を見ると見渡す限りの田園風景。ここから川崎方面に分水された水路は、溝ノ口駅前にもわりと立派な橋がかかって銘が刻まれてました。帰って来てから地図を見たらほど近いところにももうひとつあるみたいだけど。ここほどきちんと管理・整備されてないのかもしれないな。地図上にドーナツがあるのってなんだかちょっと不思議。

http://ja.wikipedia.org/wiki/久地円筒分水