JFEスチール 蘇我第五高炉


予想以上に晴れ上がった日曜日、五時半起きという無駄なやる気を見せて蘇我まで行ってきました。過日操業を停止し、徐々に解体されつつあるJFEスチールの第五高炉。なにぶんにわかドボクっこなので、かの高炉に対する思い入れも知識もまるでないのだけど、ワンダーJAPANに掲載されていた大山顕氏のテキストがあまりにセンチメンタル過剰で、矢も盾もたまらず行っちゃいました。非重工業地帯で育ったので、おそらくは人生初の製鉄所(跡)見学。

蘇我の駅で待ち合わせして、少し早くついたのであたりを見回したら早速見えた。駅からまっすぐ、高炉への道が延びてる。話には聞いていたけど、これはなんだかポカーンとさせられてしまう光景だなあ。この日はちょうどジェフの試合もあったみたいで、整理券待ちの行列のフリして近くまで。




「近く」とはいっても、相当な遠景からしか望むことは出来ない。それでも圧倒的な大きさのせいで、すっかり感覚が狂わされてしまった。あの窓が一間幅だから…と考えるとクラクラする。解体中なので、操業中には見えるはずもなかったダクト類の切断面が見えたり(火を入れられた瞬間から、休むことなく走り続けたのだ)、鉄サビにまみれた機構の隙間に雑草が生えていたり。もうまるでラピュタ

青々とした空に赤錆色が美しく映える好日だったけど、やっぱりこれは工場として生きているうちに一度見ておきたかったなあ。無念。