laud salon vol.5 at DADACAFE


ふるい友達がやっている laudという集まりが主催するサロントークへ。代々木駅前の古民家カフェ、DADACAFEにて。


about land:
laudは、「土木」の存在を知ってもらい、「土木」の魅力を伝えることを目的としています。そして、「土木」という視点から、街や風景、暮らしやデザインについて考え、様々な物との関わりの中で生まれる「土木」の新たな価値を示していくことを目指しています。

最近、けっこう土木、というか「ドボク」系のイベントとか書籍が多いのだけど(ダムサイトとか住宅都市整理公団とか工場萌えとかあのへん)これ、気持ちはよーくわかるんだけど、モノごとのバックグラウンドとか歴史とかそういうところまで含めて考えたいなと思ってるので、いまいち切り口が表層的で乗り切れなかったのです(彼ら自身はもっと深いとこまでディグってると思うんだけどね)。あ、あとダムはなんか身近すぎて萌えられない(笑)。

laudの人々はみんなそれぞれに「土木の中の人」が集まっていて、今回のトークもデザイン性を愛でるのはもちろんなのだけど、それとあわせてさまざまなバックグラウンドが語られるのが本当に面白い。普段何気なく渡っている橋にもいろんな歴史とか想いとか技術力がちりばめられていることを知ったりとか。

特に「建築と土木の境界は半透膜だ」という指摘に感心をする。土木の世界に建築は入ってくるけど、その逆はない、と。まあ、個人的にはあんまりその区別がついていなくて、公共性の強弱か、くらいにしか思っていなかったんだけど。最近の駅とかは建築家の手になるものも多いらしい。

外から見ていると似通った業界のように見えるけど、本質はまったく違うみたいで。社会との接点とか、人との接点とか、行政との接点とか、そういうもののバランスをとった上で土木は成り立っているのだなあと感じました。あと、土木におけるデザインはただの付加価値ではなく、本質の一部である、というのも。

最近、なぜかこの辺の話題が身の回りに多いので、うまく繋いで面白いことができたらいいなあとなんとなく思った。大きな構築物を思うことが、日々の暮らしを描くことになるというのはけっこう素敵な事だと思うのよね。