黒沢健一 tour "FOCUS" at 渋谷クラブクアトロ


あー、たのしかった!2009年の渋谷クアトロで「ドンタン、ドトタン」てなロックンロールビートで、モッシュが起こるほど踊り狂えるとは思わなかった。

正直中盤ちかく、いや、ラスト三曲まではえらく冷静に見ていたのです。きーちゃん・ほりくん・遠山さんなんて、音楽キャリア的に言ったら幼なじみみたいなメンツ。全国ぐるりとツアーを回って来ての東京追加公演なもんで、お客さんとのやりとりとかステージ上の雰囲気にものすごいユルさを感じてしまって。「甘えてる」っていうと語弊があるけど。うーん、なんていうのか、もっとガッツリ攻めてほしいなあ、と思いながら見てた(健ちゃんのライヴには時たまそういうことを感じる)。

が、終盤Plastic Songからダブルアンコールの4曲ですっかり持っていかれちゃった。ああ、健ちゃんはやっぱり最高のロックンロールシンガーだ。あれだけシャウトが鮮やかに伸びがあって美しい人もいまい。あまりに後半の印象が強くて、前半になにやったかがあまりさだかではない…。あ、Rockin' Rollのきーちゃんスラップがとにかくエロかった、というのは覚えてる。久々に「目が合うと妊娠する」という枕詞を思い出した。
それにしてもLime Lightは圧巻だった。アンコールにこの質量と迫力で圧倒する曲を持ってくるかと。あのドラムパタンはどうしたってTomorrow Never Knowsを思い起こさせて、クアトロという場所柄か、スクーデリアがよくカヴァーしてた事を思い出したりして(あ、それもドラムほりくんじゃんね)。

そしてダブルアンコール、「生まれて初めて書いたメッセージソング」と言ってKnockin' On Your Door 、続けざまに「生まれて初めて書いたロックンロールナンバー」なんて言い放ってのI Love To Jam!センターマイクで健ちゃんときーちゃんが肩寄せて歌う姿にクラリ。完全に14,5の頃に戻って踊り倒しました。…嘘だ、その頃はそんな音楽の楽しみ方は知りようもなかった。あの頃、部屋で一人擦り切れるようにして聴いた音に再会できてとても嬉しい。

こうやって曲を書き出すと終盤はL-R時代の曲が多いのだけど、「後半が素晴らしかった!」ってのは別にそういう意味じゃない。実のところ、そんなにエルアル至上主義ではないしね。ほら、当時はスパイラルの事だけで頭いっぱいだったし(笑)。

ああ、健ちゃんがロックンロールバンドのために書いた曲が好きなのかもね、と気付きました。ソロの作品って、やっぱり「シンガーとしての黒沢健一のための曲」だし。モーターワークスでもカーヴでもエルアールでも(!)いいので、またバンドのフロントマンとしての健ちゃんがみたいなあと思いました。

帰宅して思い覚めやらぬままLive RecordingのI Love To Jam聴いたら、あまりに声の変わらないのに驚いた。12年も前なのに…。

NEW WAYS TO SEE THE WORLD / Feel it / Scene39 / POP SONG
Silencio / Maybe / 方舟 / Grow / SOUL KITCHEN / Rock'n Roll
TOO LONELY TO SEE / ALL I WANT IS YOU / 遠くまで
CHEWING GUM / Plastic Song / Lazy Girl / Do We Do / Lack of Reason
en1: Lime Light / Somewhere I Can Go
en2: Knockin' On Your Door / I Love To Jam