谷川俊太郎質問箱(生)

huili2008-11-18


併設の小学校行事で(ややこしいけど、付属じゃないの)谷川俊太郎&賢作両氏がやってくるというので、行ってきました。行ってきたというか、講堂は小中高共用なので。しかし小学生ってちっこいな。

俊太郎さんはほぼ日で見てるような、のらりくらりとしたいらずらっこってイメージそのまんま過ぎて面白かった。開演前にちらっと袖から出てきたりとかさ。賢作さん、永久かみぶくろを持ってましたよ、さりげなく。うたったり、朗読したり、質問に答えたり、ちびっこけしかけておしゃべりさせたり、あっという間の80分でした。流石に低学年の子は飽きてたところもあったけど。

賢作さんがアンデス(そう、アンデス!)でポニョ弾いたら大合唱が巻き起こったり「いるかって詩、知ってるー?」って訊いたらわあわあ盛り上がって「じゃ、君たちがしゃべって」って丸投げしたり(ちゃんと暗唱できてんの!)ガチャガチャしてるけど楽しい時間でした。オトナだけだとこうはならない。

そんな風にわいわいと過ごしながらも、ラストの「生きる」にはやっぱり圧倒された。さすがのちびどももしいんと静まり返って、ピアノの音が響いて。特に技巧的な読み方をするわけではないのに、一瞬で空気がガラリと変わった。小学校のとき暗唱したの、今でもやっぱり覚えてるんだよなあ。

しかし、一緒にいった先生に「なんで、ラス前鉄腕アトム弾いたんだろ?」って訊かれてびっくりした。あなた、むしろリアルタイム世代のはずなのに!記名された作品が広く広まるのも素晴らしい事だけど、そうではないものが世の中に染み渡っていくのはもっとすごいよなあ、と思いました。
http://www.1101.com/books/shitsumonbako/index.html