Death Match Tour Going West!

「ノーミュージックノーライフ」なんて、真顔で言えるかと思うと少し考えてしまうけれど、わたくしのよりよい暮らしには石田小吉氏のうたとメロディが必要だと、"We've Gonna Make Sure Days To Be Better."と歌う彼を見てつくづく思いました。とてもすばらしい時間だった。
と、いうわけで、石田ショーキチ村松ショータローとニューインディアンデスロック、秋の合同ツアーに行って参りました。名古屋には食い倒れに行ったわけじゃないのよ。 なんか話の盛り上がり/その場の勢いで「じゃ、行くわー」とか言ったけど、ほんとに行った甲斐がありました。名古屋の地であんなに盛り上がってピースフルな空気を纏ったライヴが見られるとは思わなかった(割といろんなバンドが、名古屋では苦戦しがちなのよね。なぜか)。

前座ことニューインディアンデスロック。前座とは言っても、ベースはマキオさんだしギターは石田さんだし。ねえ?あいさつがわりの4曲20分、息もつかせぬぶっとばしぶり。ショータローさんはいつでも心底気持ちよさそうに歌うので、初見の人が多いであろうフロアも、すっかり暖められてました。ちなみに今ツアーはスペシャルなプレゼントアリ。現メンバーになって初めてのライヴDVDか、一昨年リリースされた1stアルバム(!)か、どちらかを差し上げますとのこと。ぜひお運びを。

今日も1日 / いなくなっちゃった君と / すべりどめの人生 / 終らない夜


で、石田バンド。今回のツアーはギターではなく、鍵盤が入る4人バンド。メンバーの変遷を指折り数えると、これで第5期になるのかな。個人的には、第4期はずいぶん安定したバンドっぽい雰囲気だったので少し残念な気持ちもありつつ、鍵盤がどう化けるのかに期待したりもしつつ。

結論からすると、今の編成はとてもよいバンドになるだろうなあと思った。石田氏もMCで言ってましたが、これまで鍵盤パートのある曲をライヴで再現しようとすると、打ち込みのトラックと同期してやるしかなかったけど、今回はそこから解放されてえらく自由に演ってるように見えた。

たとえば200マイルなんかは、アラジンさんの刻むリズムが土台になって石田/佐々木の二台が絡み合っていくのがとても新鮮だったし(今まではどうしたって打ち込みの鍵盤パートがリズムの軸になってたからね)。

まあ、Love Your Life→Mirageがシームレスに繋がるイントロで入りそびれたり(ああ、もったいねえ!)シンセの音色が他のパートに比べると細っこいなあと感じたりもしたんだけれど。やっぱり氏の曲には鍵盤がいると映える曲が多い。

なんて言いつつ、こーじろーさんのギターもコーラスもとても恋しいのよねー。鍵盤いるところでMy Prayの3枚コーラスとか見て震えたい。

と、うだうだ言ってますが、石田氏の音が好きな人、それとあえて言うなら「石田氏の音が好きだった人」は見に行くといいと思います。ここ数年のギター小僧モードの石田氏はちょっとなあ、と思ってた人もたぶん面白いと思う。セット自体が懐古モードなわけではないんだけど、スクーデリア初期の頃のようなにおいがするのです。あの頃よりもっと軽やかに。

っつうかね。魔王やっておいて「悪魔よりは天使がいいよねえ」ってSethやるのは反則気味だと思うのよね。ずりぃ!

Better Days / スカイウォーカーチルドレン / Love Your Life / Mirage / 魔王 (DMC) / Seth / 200Miles Away / Fruits is Season / Summer Rain / 太陽道路 / ステレオ・ラヴ / encore:Black Bird

今回のツアーは"GOING WEST!" と銘打って西ばかりを回るのですが、お近くの人はぜひに。ツアー中にぽこりと入るイベント、金曜日には251でなんとクライフとツーマン。あたくしザ・フーを拝んできます!待っててピート!