心ある機械たち展


と、いいつつ、今日のハイライトはトリエンナーレじゃなくて協賛イベントの心ある機械たち展でした。っていうか、そこに展示されてた「ベアリング・グロッケン」です!これだけ見て帰っても良かったかもしれん。
http://www.bankart1929.com/news/news/

以前「Popluascape」という作品で度肝を抜かれた川瀬氏の作品。ようやく稼働してるところを見られた。作品の字面だけ見るとやたら強そうなんだけど、要はベアリングの内部にある鉄球が送出されて、順番に跳ねていく事でグロッケンを自動演奏させる、というシロモノ。
http://www.kawasekohske.info/jp/news/nsk.html

きちんと統率の取れた機械と放物線の美しさと、雨だれみたいに鳴る鉄琴の音が妙にしっくりしていて、なんともチャーミングなのです。ムービーで見るとたいした事なさそうなんだけど、実物は鳥肌立ちます。ドロアに落ちる音さえリズムを刻むのよ。

ここの展示を一回りして感じたのは、「機械仕掛けのアート」には全然興味がなくて「はたらく機械のキュートさ」みたいなもんが好きみたい。あんまりアートアートしいものは引いてしまって引っかからない。よくも悪くも理屈っぽいというか、実質的な見方しかできないのよねー。いわゆるファインアートよりも現代芸術の方が好きなのもそういう事だと思う。