仕事の学校2008

前々から準備をしてきた仕事の学校、今日は昼から直前ミーティングだったんだけど、これはきっと刺激的な時間になるであろう確信が持てました。うん。

結果としての仕事に働き方の内実が含まれるのなら、「働き方」が変わることによって、世界が変わる可能性もあるのではないか。この世界は一人一人の小さな「仕事」の累積なのだから、世界が変わる方法はどこか余所ではなく、じつは一人一人の手元にある。

西村佳哲(2003)『自分の仕事をつくる』晶文社

今になって思うと、ちょうど就職する寸前に手にしたこの本で、自分の仕事観の土台が出来たのです、たぶん。理想とするところと現実の折り合いを付けるのには3年くらいかかったけど、今は結構いいレベルでバランスがとれてるんじゃないかなあ、と思う。とはいえ、ここに安住していいかどうかは別だけれど。

今回実行委員として参加する「仕事の学校」は、まさにこの本を下敷きにして開催されている企画で、高校生を対象に「仕事ってなに?」とひたすら問いかけるプログラム。本業の進路指導って部分でもかなり参考になるだろうし、ここ半年マイブームが継続中の、いわゆる勝ち/負けではない就職論そのものなわけで。しかも対象が15,6のちびどもなんてさ。

教職課程をとったひとは覚えてるかもしれないけど、教育のモデルには「鋳型モデル」と「農耕モデル」ってのがあって。まあ、文字通りの意味なんだけど、今回は農耕モデルのさらに先を行く、いわば「永田農法モデル」とでも言えばいいかも。材料を整えたら、オトナは最低限のことしかしないやり方をとるみたい。オトナの役割は教師でも講師でもないし、ファシリテータでさえもない。火をつけたら、あとはただ見守るだけ。燃え上がるかくすぶるのかさえわからないのにね。

普段は気付かれないように型にはめていくというか、1から100までお膳立てをしてガンガンに燃え上がらせるかんじなので(まあ、学校の風土もあるだろうけど)新鮮だなあと思いつつちょっと不安でもあり。どうなるのか。

というわけで、地下鉄で10分の新横浜プリンスホテルに5泊。自分にも得るものがたくさんあるといいなあ。