思い切り空けた/左耳のピアスには
笑えないエピソード。
「おっきくなったらお花屋さんになるの!」とか「あたしたかちゃんのお嫁さんになる!」ってレベルではなく、夢の実効性を真剣に考えて思い悩み始めたのは、14,5歳のころ。
今になって思えば、どうしてそんなに彼らに夢中になったのかと思うけれど、スパイラルライフというバンドがわたくしの人生に与えた影響は甚大で、彼らの音にすっかりとりこになった世間を知らない10代のワタクシは「彼らと一緒に仕事をすること」を、人生の夢に掲げてしまったのでした。
# まあ、「お嫁さんになる!」と言わなかっただけまだマシか。
マネージャーでも、レコードメーカーでも、ライターでも、デザイナーでも、エンジニアでも、スタイリストでも。どんなジャンルでも構わないから、彼らを支えうる対等な立場で一緒に仕事がしたかったのです。いま思えば、ずいぶん青くさいわりにうすぼんやりとした夢だけどね。
それから10年以上が経って(ていうかヤツらはあっさりと解散して)、来た球を打ち返すように人生を選んできたら、センセーなんて仕事をしてる。ここがゴールなのか折り返しなのかただの一歩なのかいまだにわからないけど、まあ、今のところ、前述のような職業は選ばれなかった。だもんで、そんな夢を抱いていたことさえすっかり忘れてた。そりゃ無理だよねそりゃそうさ。
ええと、前置きが長くなりましたが、こたび石田ショーキチのレーベル、Scudelia Audio Terminalからリリースされる、2作品のアートディレクション/デザインを我らExhivisionで担当しました!キャー!デスロックに関しては、アオキがアー写の撮影もやらせてもらいました。腕はないが愛はある!
歌正ゴールデンヒッツ / 歌正
終らない夜 / 村松ショータローとニューインディアンデスロック
デスロックは8/2のワンマンライヴ@高円寺ShowBoatから、歌正は7/29からの、激弾BKYU公演@中野・ザ・ポケットで発売開始。追ってSATレーベルの通販も始まるそうです。
「10年やってモノにならなかったら、俺の首やるよ」とは、吉本隆明氏の名言でありますが(初めて見たのはCOWBOOKS松浦氏の著作だけど)選ばなかった道も手放さなくてよかった。そもそも捨てる必要なんてないんだもんね。左だけふたつ空いてるピアスホールもにこれで言い訳が立つってもんです。
ちなみにExhivision初のマスプロダクト。はじめてうちのプリンタじゃないとこで刷られて、はじめてまったくしらない誰かの元にも届けられるモノになりました。っつーわけで諸々お仕事募集中!