朝霧JAM 07 day2


「そろそろおひさまでるよ!」と起こされたのが6:00。「一応声だけかけないと怒るかと思って」うん、大正解。ぴいんと張りつめた空気が、太陽の光で次第に溶かされていくさまは本当に美しい。富士の尾根から太陽が出た瞬間のまばゆさといったら。思わず手を合わせてしまった。古代からの太陽、富士信仰もむべなるかな。

こんなに早起きして、食事の支度をするなんて素敵じゃない?晩の残りに少し足したリゾット、あつあつのホットサンド、そしてみなと屋直伝ハム汁!残ったハムを焙りたくてうずうず。それどころか焙る前に食べたくてうずうず。たっくさんのお野菜をことこと煮込んだハム汁は、冷えたからだにほんのり優しい。具がひととおりなくなったら早ゆでペンネ投入。お向かいさんではラタトゥィユをことこと。こちらも美味しくいただきました。

11:00、ハナレバナレのメロディに魅かれるようにMoonshineのキセルへ。今でもまだふるい曲やってるのね。ひところはかなり熱を上げていたので嬉しい。というか、あの頃と全く変わらないふたりが懐かしい。なぜかあか抜けないのだよなあ。知らないうちにカクバリズム所属になっててびっくりしたけど。青い空を見上げたら、パラグライダーがたくさん飛んでて、その光景と音の柔らかさが忘れられない。

中学時代の同級生と数年ぶりに再会したりしつつ、村に戻ってぼんやりとしていたら、カレー作るぞー!米を炊けー!とマエストロがおっしゃるので、飯盒と土鍋で一気に8合のご飯を炊きつつ、昨日鳥を丸焼きにしたダッチオーブンの番をする。いろんなうまみが詰まりっぱなし!おとなりさんから余った鶏肉をいただいたりしつつ。ひゃあ、美味しそう!ちょうど炊けたころにみんな帰ってきたので、本当にあっという間に無くなってしまった。大勢でごはんって、本当にそれだけで幸せだ。

その後もトカゲコちゃんと仲良くなったり、明るいうちに大きなものだけ片付けたり、空いたシートのそばでおしゃべりをしていたらあっという間に16:00過ぎ。UAちゃんかこだまオヤジか悩んでいたけど、とりあえず友だちに会いにRainbowまで。すでに結構帰り支度大荷物の人が多くて気も急く感じだったので、結局Moonshineに戻る。こっちは相変わらず、ふわふわ。PA裏で音だけ聞きながらのんびりと。

ラストのWhat A Wonderful Worldが、ほんとうにほんとうにすばらしかった。こだまオヤジのトランペットに言葉はないけれど、自分でくちづさむ歌詞に胸が詰まって泣きそうになる。どこまでも青い空、真っ白な雲、光溢れる昼と、暗くも聖なる夜。なんてすばらしい世界!。(オヤジのことは Tomorrow's Song にしっかりと書きましたので、どぞ)

この二日間を、まるごと一曲に詰め込んだような時間でした。年明け早々からずっと、朝霧に向けての準備をしたひとたちと一緒に聴けてほんとうによかった。ありがとう、来年もどうかいっしょに、またここで。

ほわほわした気分で村に戻ると、ずいぶんとテントが減って、みんなの帰り支度も進んでいてさみしくなる。こちらもバタバタとあとかたづけ。遠く聴こえるOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDにちょっと気になる曲もあり。ま、また今度。

20:00前には会場を出て(場内駐車場バンザイ!)、ぴったり1時間で沼津到着。ゆっくりお風呂に浸かって、コーヒー牛乳で乾杯して、多分高校卒業以来のびっくりドンキーでごはん食べて、マグカップ取り落としそうなほど眠いのについついF1を見てしまって(衝撃のシーンに目も覚める)、電池が切れるように眠る。