聖地巡礼


帰省のついでに、福島県は只見町にある日本一の古本屋「たもかぶ」にいってきました。ついでって言っても片道160kmくらいあるんだけどね…。

只見では町おこしのために「古本と土地を交換します」という活動を15年ほど前からやっていて、その結果として在庫200万冊を擁する日本一の古本屋が誕生したというわけ。しばらく存在を封印していたのだけど、春先に文庫になった本業失格/松浦弥太郎 を読んで思い出してしまったのでした。

5棟のログハウスと、6両のコンテナにいっぱいの古本!どんなに心躍る光景かと思ったら、これがなかなか辛かった。あまりの在庫量に分類も整理もまったくおいついていなくて、棚は荒れ放題、段ボールが通路にも山積みのまま。倉庫扱いなのでしょうがないのだけど、ちょっと大変。

建物一棟がまるまる「文芸」というおおまかさなのでお目当てをみつけるどころの騒ぎではなく宝探しというか、砂金採りくらいの気分でございました。あれだけごたごたで「全品定価の半額」はちょっと高い。本当に仕入れに行くつもりで行かないとなかなか難しいな。業者だと、もっと安く卸してくれるみたいだし。

ただ、絵本とか美術系の洋書なんかは結構おもしろそうだった。そりゃあ弥太郎さんはウッキウキだったろうなあ。次行く時はもうちょっと作戦を練ってから、というか、仕入れにいくときだなあ。なんていいつつ只本館コンテナ(500円で持って帰り放題)から20冊ばかり頂いてきたのですけど。マリンより暑かった…。