UNDER FLOWER NIGHT at 渋谷CLUB QUATTRO

huili2007-06-02


我が青春のアンダーフラワーレコード、15周年記念のお祭りはそれはもう大騒ぎでした。日中のリハからずーっと、「お久しぶり!」「ご無沙汰してます」「元気だった?」の繰り返し。出演したどのバンドも「彼らはある時代を作った」と言ってしまっていいバンドの再結成なので、そこに関わる人たちの思いもひとしお。

ワタクシも5年ぶりに物販ブースに立ってCDだのTシャツを売る。というかこれくらいの規模のバンドだと、モノを売るというよりも、来てくれる人とおしゃべりをするのがいちばんの役割なような気がするんだよね。今日のライヴはあの曲がよかったとか、ベース間違い過ぎじゃねえ?とか、次のライヴは11月だよ、とか。本当に懐かしい顔ばかりで嬉しくなった。「ライヴも楽しみだけど、会えるかと思って楽しみでした」なんて言われちゃったらたまんない。
きちんとフロアで聴けたのはソフトタッチとラブスト。ソフトタッチ、活動休止してたはずなのに、本当にいいバンドになってる!「メロディはいいけど線が細い(でも好き)」って感じだったんだけど、ゴリっと骨のあるサウンドになってました。課外活動の成果なのかなあ。でも、佐野さんの声はあくまでやさしく、渡辺さんのコーラスも美しいのだな。そして、全く変わっていないのがセミアコのあの音色!…ええと、想像してもらうならThe La's/There She Goesのイントロ。あのキラキラとしつつも柔らかい音はあの頃のままだった。あのアルペジオだけでご飯3杯は行けます。

で、我らがLove Love Strawは、笑っちゃうほどあの頃のままだった!解散直前の逼迫感はまるでなし。ちょうど10年前に初めて彼らを見た頃のような、オアシス大好き!ブリットポップ万歳!ティーンエイジだって好きなのよ!っていう、ごくごくシンプルな、美しいメロディとからりとしたサウンドがそこにありました。ほとんどアンダーフラワー時代の楽曲ばかりで、野中節全開のキャッチーなものばかり。Summer daysのイントロ1小節で、いつだってワタクシは高校二年生に戻れるんだ。

それにしても、10年前からずっと変わらない音楽があって、何年経っても変わらない雰囲気で集う人たちがいて(クロフクちゃん。ひさびさの大集合!)相変わらずドキドキしたりバカ笑いしたり、感激できたりするのは本当に素敵なこと。そして、たぶんあの場にいたほとんどの人が同じような事を、違うバンドに対して感じていたのだろうと思うと鳥肌が立つ。

今の音楽シーンを見ると、当時のように(アンフラ当時、でもクリエイション当時、でもいいと思う)ひとつのジャンルに属するバンド達が、大きなうねりを持って立ち上がるという事はほとんどなくなってしまったように思える。個々のバンドはとてもアクティブだとしてもね。商業的な意味以上の「レーベル」も少なくなっちゃったしな。迷わずレーベル買いができるところなんて、思いつかない!

ラブラブストロー、今年ははりきって行くみたいです。8月に札幌、11/23にワンマンライヴ、夏の間にもいくつかイベントに参加する予定だそうで。ぜひまた、お会いしましょう。