Musical / Clammbon

Musical

クラムボンはCCCでもすっかり常連バンドのひとつなのですが、いちど「どのアルバムが好き?」と問うたら三人とも全然違うアルバムを挙げて笑った(わりと、好みの違う三人なのです)。ちなみにワタクシはそのとき「まちわびまちさび」と答えたはずだけど、もしかしたら今作は三人の好きな部分がそれぞれちょうどよくバランスされた作品かもしれない。どうかな。

これまでも石田ショーキチの「ナ行」、ネモ氏@Cool Driveの「カ行」、HARCOの「ン」の発音の美しさを誉め讃えてきましたが、郁子ちゃんの声は断然「ラ行」がいい。今回のアルバムは意識的にか、ラ行の言葉とかハミングがとても多くてうっとりする。どんどん意味から離れて、楽器のように扱われているのがとてもよい。なんつってMerry Go Roundの歌詞にキュンとしたりもして。メリー、ゴー、ラウンド、ごらん?

夏の夕暮れに、縁側でぽやんと聴きたい。…ああ、野音行きたい!