Close your eyes, have no fear.

「昔の両替屋では、見込みのある丁稚を夜な夜な呼びつけて 目を閉じさせて、その手に真贋さまざまな金子を載せてじっとそのままいさせたそうだ。主人が何も言わなくとも、 繰り返しそうしているうちに、何が本物かわかるようになる。 だから、きみたちもたくさんのものに出会いなさい。社会は金子のように真贋のわかりやすいものではないけれど、自分の判断の基準をつくるためには、良いものも悪いものもすべて含めて、数多くのものに出会う必要がある。そしてじっと目を閉じてそれがなにかを確かめなくてはいけない。その、目を閉じる時間を惜しんではいけない」

今日は終業式&離任式。私立ゆえ転勤もなく、定年まで勤めあげるとなんと42年!今年はそんな先生が4人もいらしたのでたいへんなことに。ほんの五分のあいさつが、彼らの最後の授業になるわけで。

頑固爺で知られた社会の先生のあいさつには泣かされました。彼らと自分がおなじ「先生」という呼び名でくくられるのは なんだかとても申し訳ないような気にさえなる。 いつかああいう風になれるのか?なりたいのか?どうなんだろうね?

夜は今年で辞める同期の子を送り出す。新任の歓迎会では「姫達を守る七人の小人です!」なあんて言ってたのにね。ひとり減っちゃいました。全然お別れってかんじもしないし。あたらしい場所でもどうぞすこやかにたのしく。