015/100 MUSICA 創刊号


あっちゃん、おかえり!


大学に入りたての頃に、メディア系講義のゲストレクチャーで鹿野氏がやってきたことがある。その時に「音楽雑誌っていうのは、読者が卒業していっちゃうんですよ。アンケートハガキみてると、常に同じ世代からのものが多数を占める」と言っていたのは結構印象的なできごと。

当時の自分は「や、そんなことないって!5年経っても10年経ってもあたしゃジャパン読んでタオル首に巻いてライヴ見るって!」なんて思っていたけど、あにはからんや。オンガクとの付き合い方も変わったし、音楽雑誌との付き合い方はもっと変わった。変わった、というか、付き合いが無くなったという方が正しい。CDJには行くけれどROJは買わない。たしかに卒業してしまっていたのです。

なので、「編集長炎上」を読んでついニヤリ。あの時と同じことを言ってるよ!それをずっと考えながら出されたものだと思うと、それだけでこの雑誌を手に取った甲斐がある。先月号のSNOOZERでのタナソウ×鹿野対談もかなりニヤニヤして読んで、mixiニッキで友達相手に音楽雑誌談義スパーリングしたりしてたんだけど。面白いなあ。

ま、そういう理屈っぽいことはさておき、これでもか!と繰り出されるレビューが(あれ、10枚くらいで終わると思わなかった?)いちいち面白くて困る。最近手を伸ばしたもの/伸ばそうと思ってたものがたくさん。就職してから2年ばかし半ば意図的にオンガクと距離を置いていたけど、その揺り戻し真っ最中(笑)の今のタイミングで、いい雑誌に出会えました。まあ、オンガク的思春期にさんざ読み倒したライターなので、もう染み付いてます、いろいろ。なんかね。

MUSICAは一般の書店ではなく、CDショップを中心に販売されるそう。いまのところ確実に買えるところはHMVTOWER RECORDSTSUTAYA(CD取扱店のみ)、新星堂だそうで。HMVとTOWERはオンラインでも可だって。詳細は公式サイトへどぞ。