OpenSky2.0 at ICC


必死に空をめざそうとしてる人を見ると、なぜだか涙が出そうになる。


八谷和彦氏の個展、OpenSky2.0へ。ひとことでいうと「僕が乗りたいので、メーヴェを作る!」というプロジェクト。メーヴェってナウシカのアレです。会期最後の週末という事もあって、ほどよく混み合っていました。…と思ったら、少し前の時間でトークイベントをやっていたみたい。失敗した!

学生のころ、BS2のデジスタという番組の八谷セレクションの回に「どんぴか」でお招き頂いたことがあって、その回はちょうど「オープンスカイってプロジェクトを始めようと思って…」という話がマクラだったのよね。1/25スケールほどの模型にきゃあきゃあ言ってたのですが、それがもうほんとうに空を飛ぶ!

会場はほとんどしきりもなく(いつもより狭い?)綿密な計画と計算と技術力に、すこしだけファンタジーのエッセンスをかけたこのプロジェクトの空気感がとてもよく伝わるものでした。搭乗体験はただのくじ引きじゃなくて、ツボの中から魔法のコトバの組み合わせを引き当てた人が当選、だったりするし。本物の芝が植えてあって、東京ピクニッククラブも展示協力してたり。

ICCは展示の内容も先鋭的なものが多くて、いつもわりとトガった雰囲気なんだけど、こんなにほわほわしたICCははじめて。
はちやさんも笑顔でうろうろしてらっしゃって、なんだかニコニコが伝染します。やっぱり「好きなだけ」とか「やりたいから」とかで転がり出すプロジェクトは強い。クライアントは自分なんだもん、妥協もへったくれもない。見習いたいです。